イ・ボミ史上2位9戦連続ベスト5

 「女子ゴルフ・サントリー・レディース・最終日」(12日、六甲国際GC=パー72)

 68で回ったイ・ボミ(27)=韓国=が通算10アンダーで2位に順位を上げ、9戦連続ベスト5でツアー史上2位の記録に並んだ。姜秀衍(40、カン・スーヨン)=韓国=が通算11アンダーで日本ツアー2勝目を挙げた。初優勝を狙った堀琴音(20)=東芝=は通算6アンダーの10位。ローアマは通算イーブンパーの畑岡奈紗(17)=ルネサンス高3年=だった。

 思いを次々と実現しながら、しかしイ・ボミは次の目標を定める。トレードマークの笑顔は少し、曇った。着実にスコアを伸ばし、2組後ろの姜秀衍と同スコアで迎えた最終18番。バーディーパットは2メートルオーバー。返しのパーパットがわずかにカップ左をすり抜けた。

 結果は、1打差の2位。これで9戦連続5位以内となり、賞金ランクも首位に返り咲き。さらに目標とする平均ストローク60台(69・9375、1位)にも突入した。

 それでも「悔しい」という言葉に感情がこもったのは、優勝を逃したというだけではなかった。というのも、この日の姜秀衍を含め、今季14戦目で35歳以上のベテランによる優勝は5試合目。

 イ・ボミは「自分は『いい時(若いうち)に引退した方がいいかな』と思ってました。でも(表)純子さんや姜秀衍さんの優勝を見て、自分にその考えがあるから今、勝てないんだ、と。すぐ『疲れた』と言ってしまったり、反省します」とベテランの頑張りに、大いに感銘を受けた。

 今、国内ツアー最強は間違いない。しかし“その先”に目を向けたイ・ボミ。今大会でもナンバーワンといえるギャラリーを集めたスマイルが、これからまだ何年も見られそうだ。

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