ワトソン首位発進 驚弾360ヤード!

 「三井住友VISA太平洋マスターズ・第1日」(13日、太平洋クラブ御殿場C=パー72)

 2012年と今年のマスターズ覇者、バッバ・ワトソン(36)=米国=が7バーディー、1ダブルボギーの67で回り5アンダーで首位発進した。世界一の飛ばし屋は約360ヤードの驚弾でグリーン上にいた前組の藤田寛之(45)=葛城GC=を「怖い」とびびらせた。同組の石川遼(23)=CASIO=は力と技術に舌を巻いた。首位にはワトソンとともに藤田、塚田陽亮(29)=KUIPO、崔虎星(41)=韓国=の4人が並んだ。石川は1オーバー、40位と出遅れた。

 世界No.1大砲の一発に、誰もが度肝を抜かれた。前半15番、378ヤードのパー4。B・ワトソンは第1打、ドライバーを強振。打球は追い風にも乗りグングン伸びると、グリーン右手前のラフにまで達した。

 あと8ヤードほどでワンオンの約360ヤード驚弾。グリーン上でプレー中だった前組の藤田は「届くよ。危ない」とあわや“惨事”に冷や汗。15番だけでなく何度も「突き抜けて来たらまずい。怖かった。打っちゃダメですよ」と後方が気になった。

 「狙ってなかったけど、追い風だったので…」。このホール、楽々とバーディーを奪ったワトソンだが、頭をかくしかなかった。

 米ツアー13-14年シーズンで平均飛距離314・3ヤードはトップ。桁外れの怪物ぶりをいきなり見せつけた。スタートホールの10番第1打は330ヤードのビッグドライブ。「何だよ」「すげー」。あいさつ代わりの一振りでギャラリーを騒然とさせた。

 「ドライバーを使えば次は短いクラブが使える」と飛距離を武器に7バーディーを量産。後半の7番でダブルボギーを叩きながら、67で首位発進した。

 飛ばし屋はそれでも、まだコントロール重視という。「風もあったので低めの球を打つようにドライバーを振った。全体的にOK」と涼しい顔で振り返った。

 同組の石川は「飛距離は異次元」とお手上げ。加えて、コースでの練習が11、12日と2回だけなのに「日本のラフに対し距離感、判断がすごい」と、順応力の高さにも舌を巻いた。

 中国・上海で行われた先週の世界ゴルフ選手権シリーズ・HSBCチャンピオンズで優勝。世界ランクを3位に上げ日本に乗り込んだ。「富士山がよく見えてすごく特別な場所」と気分もノリノリ。9年ぶり2度目の参戦で、狙うはマスターズ王者としての大会初制覇だ。

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