「日医工女子オープン・第１日」（４日、八尾ＣＣ＝パー７２）

　４月に結婚した横峯さくら（２８）＝エプソン＝が７バーディー、ボギーなしの６５をマークし、若林舞衣子（ヨネックス）とともに首位に立った。横峯の首位発進は今季初めて。１打差の３位には飯島茜（ＴＯＴＯ）とジョン・ヨンジュ（韓国）がつけた。さらに１打差の５位に堀奈津佳（２１）＝サマンサタバサ＝ら３人が続いている。

　この日の夫婦の合言葉は「トゥデー・ナンバーワン」。つまり『今日の１番を目指そう！！』だった。４月２２日にメンタルトレーナーの森川陽太郎さん（３３）と結婚した横峯が今季初、ミセスとして初めて首位発進した。

　「久しぶりに（この席に）座りました」と切り出して、共同会見の椅子に腰掛けた。横峯が、記者の質問より先に何かを話すのは珍しい。「トップにいないと座れないですよね？」と、かみしめるように話した。

　前半は４バーディー。後半の１０番パー４で残り１３３ヤードの第２打をピンそば３０センチにつけると、１１番では４メートルを沈め、３ホール連続でバーディー。１４番でもう１つ追加して、ボギーはなし。「グリーンを外したホールは…、ないです。終わってみれば全部パーオン。気持ちいい」。会心のラウンドだった。

　７位に入った２週前の全米女子オープン。「１００％の力を注いだと思う。だから得たものがある。コントロールじゃなく、フルスイングした方がリズムよく振れるし、方向もきちんと出る。ミスの幅も小さい、って分かった」。それを踏まえて２人で話し合った目標が『今日の１番』だった。

　森川さんとの交際は２０１１年の終わりからだが、仕事でタッグを組んだのは昨年４月下旬。横峯はその翌週のサイバーエージェントレディスで約２年ぶりの優勝を果たしている。初日首位発進は同大会以来だ。

　「今は高い目標設定をできる状態にあると思う」。昨年１１月の伊藤園レディス以来の通算２３勝目を視界にとらえた。