「ラグビーＷ杯、１次リーグＡ組、日本２８－２１スコットランド」（１３日、日産スタジアム）

　日本代表（世界ランキング８位）がスコットランド（同９位）を撃破し、４連勝で初の決勝トーナメント進出を決めた。勝ち点１９でＡ組１位通過の日本は２０日に味の素スタジアムでＢ組２位の南アフリカ（同５位）と対戦する。スコットランドはＡ組３位となり敗退が決まった。

　引き分け以上で首位通過となる日本は前半６分にスコットランドＳＯラッセルに先制トライを許したが、１７分にＷＴＢ松島が今大会自身５つ目となるトライを決めて同点とする。２５分には正面から相手のタックルを受けながらもつなぐオフロードパスの連続からプロップ稲垣がゴール下に飛び込み、勝ち越しに成功。前半終了間際の３９分にはＣＴＢラファエレのキックパスを拾ったＷＴＢ福岡が左サイドを激走して、２トライ＆ゴール差にリードを広げた。

　後半開始早々の２分には相手ボールをもぎ取った福岡がそのまま独走してトライ。チーム４本目のトライとなり、ボーナスポイントを確定させた。その後、意地の猛攻に出るスコットランドに２トライを返されたが、超満員のスタジアムを包む「ニッポンコール」がとどろく中、最後まで全員で７点差を守り切った。

　日本はＷ杯に第１回大会から９大会連続で出場しているが、１次リーグを突破したのは今回が初めて。前回１５年イングランド大会では、３勝を挙げながらスコットランドに大敗した１敗が響き、１次リーグ敗退となった。

　自国開催の今回、第２戦で対戦時、世界ランキング２位だったアイルランドを撃破。そして因縁のスコットランドも倒した。歴史の扉を開き、ついにベスト８入りを実現した。