SH田中史朗、任せろ!雪辱&8強進出だ 運命の13日スコットランド戦

 ラグビーの日本代表はサモア戦勝利から一夜明け、豊田市から帰京した。13日に8強入りをかけて戦うスコットランドは、4年前の前回大会で大敗した相手。当時も先発出場したSH田中史朗(34)=キヤノン=は4年間の成長への手応えを語り「勝機はある」と明言した。移動時の名古屋駅、東京駅ではファンが殺到し激励された。大会3連覇を狙うニュージーランドがナミビアに大勝し、3連勝の勝ち点14でB組首位。C組はフランスがトンガに競り勝ち決勝トーナメント進出を決めた。

 日本代表歴代5位の73キャップを誇るベテランは、確かな進化を感じとっていた。スコットランドとは4年前のW杯で惨敗。16年の親善試合でも2連敗した。初の8強進出をかけた大一番。田中はいつもの冷静な口調で話した。

 相手の印象を問われて「FWが強い」と即答。そして言葉をかぶせるように「しっかり対策もとってきていますし、そういう力も4年前と比べてあるので心配ない。そこで互角以上に戦えれば勝機はある」と言い切った。

 4年前との最大の違いがある。「相手の力であったり、相手の癖であったりを試合中に見ながら、みんなで判断しながらプレーしている。判断力でいえば上がっている」。相手を見極め、最善のプレーを選択する。試合における“判断力”こそ日本の長所だ。

 3試合すべて途中出場した。際立つ存在感で試合を締めくくる姿はまさに切り札。「チーム全体の働きのおかげで相手を疲れさせてくれているので、最後の方はやりやすくプレーさせてもらっています」。その活躍をチーム力に起因させる。

 ベスト8がかかる。4年前の雪辱がかかる。それでも「何も変わることなく、何かを変えると今までのいい流れがなくなってしまう。しっかり準備して100%の力を出して相手と戦うということです」。チームとして戦う。この一戦だけに集中する。

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