リーチ先発復帰で全開プレーだ ジョセフHC「負担を軽減したい」

 「ラグビーW杯・1次リーグA組、日本-サモア」(5日、豊田スタジアム)

 ラグビー日本代表のジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(HC=48)は3日、愛知県豊田市内で会見し、サモア戦(5日・豊田)に臨む試合登録メンバー23人を発表した。アイルランド戦は控えだったチーム主将でフランカーのリーチ・マイケル(30)=東芝=が先発復帰したが、負担軽減のため、ゲーム主将はピーター・ラブスカフニ(30)=クボタ=が前戦に続き担当することになった。試合では主将の肩書きの外れたリーチが、全開のプレーを披露する。

 ニヤリと笑った。「その質問が一発目にくるんだろうなと予想していました」。会見場で席に着いたリーチ主将に飛んだ最初の問いは、ゲーム主将を外れることについて。“想定問答”通りすらすらと答えた。

 「2人合わせてチームを引っ張っていきたい。彼がゲーム主将で僕がチーム主将。2人でいい準備ができている」と納得の表情だ。

 サモア戦は4トライ以上でボーナス点1が加算される勝ち点5が欲しい試合。ロシア戦同様、まず勝利、次に4トライを狙う戦略だ。ジョセフHCは「ベスト8という目標を達成するための計画に変わりはない。貪欲にいいプレーをしてほしい」と期待した。

 そのための異例の措置がダブル主将だ。通常はチーム主将がゲーム主将を務めるが、継続してチーム主将にラブスカフニを指名した。「ラピース(ラブスカフニの愛称)はフィールド内でいい働きをしてくれる。リーチは前回、責任を軽減してうまくいった。リーチの負担を軽減したい」。アイルランド戦同様のリーチのプレーを引き出す策だった。

 ゲーム主将は選択するプレーの最終決定権を持ち、レフェリーとの交渉、チーム内を意思統一する役割も担う。リーチ主将は「彼はボールに近いところでプレーするし、レフェリーとも英語でコミュニケーションもとれる。ラック周辺の指示もできる」とラブスカフニに全幅の信頼を置いた。

 二人三脚でチームを引っ張ってきた。「ミーティングで話す回数や、どのタイミングで話すかを2人で話して準備してきた。あしたのミーティングは彼が話す。週の初めのミーティングは僕がしゃべった」と言う。

 「このチームの強さはリーダーグループ。誰がゲーム主将をやってもうまくいく。僕の負担は少し軽くなったと思います」。試合前までのW主将の立場から外れて、1選手としてリーチが魂のプレーを披露する。

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