中学生五輪代表・酒井原点はダイエット

 競泳で20年ぶりの中学生五輪代表となった酒井夏海
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 リオデジャネイロ五輪開幕まであと51日。デイリースポーツでは五輪初出場の期待の若手たちを随時紹介していく。1回目は、競泳で20年ぶり中学生代表となった、女子400メートルメドレーリレー・背泳ぎの酒井夏海(14)=スウィン南越谷。あと1500日に迫った2020年東京五輪も見据える新星はリオで輝き、そして東京に向けて大きく羽ばたく。

 20年ぶりの中学生代表が競泳日本代表を活気づけている。代表最年少の酒井は、173センチの長身と長い手足から繰り出すスピードを武器にリオ切符を獲得。12年ロンドン五輪で銅メダル2つを獲得した寺川綾さんが引退してから低迷していた女子背泳ぎで、20年東京までつながる逸材として期待が懸かる。

 そんな新星が水泳を始めたのは意外な理由だった。「もともと水泳を始めたきっかけはダイエットでした。小さい頃は服を毎年替えないとダメなくらい大きくなっていって…顔もぱんぱんだった」。6歳で始めた後も「やめたら太るから」と続けているうちに、全国大会で優勝するほど力をつけていった。

 原因は食欲だった。「昔から食いしん坊です。学校も給食がいちばん楽しみ」。特に大好きなスナック菓子は食べ出すと止まらない。4月の代表選考会前もベスト体重から3キロ超過していたため、1カ月のお菓子断ちを敢行した。五輪代表に登りつめた今も、「落ち込んでいる時に、お母さんから『なんで水泳をやってるの?』って聞かれたら『ダイエットのためです』って。泳いだ分だけ食べられる(笑)」と“原点”はブレていない。

 池江ら同世代と臨むメドレーリレーに向けて、「寺川さんは58秒台を出していた。私も59秒台を出さないと世界とは勝負できない」と酒井。「自分がいかにタイムを縮めるかが大事。プレッシャーに弱いタイプじゃない」と頼もしく言い放つ。

 小さい頃からテレビドラマが好きだった。「子役になりたいと思った時期もあったけど、お母さんに反対されました(笑)」。夢は形を変えて、リオから東京へと続く大河ドラマのヒロインになる。

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