“特大ブーメラン”貴公俊暴行事件で終焉近い「貴の乱」とは何だったのか

告発状提出後、春場所初日から欠勤を続け土俵外での話題を振りまいた貴乃花親方。弟子の貴公俊による暴行問題で終焉も間近な「貴の乱」を振り返ったみた。(敬称略)

公開日:2018.3.20

 日本相撲協会は19日、十両の貴公俊が支度部屋で付き人に対し暴力を振るった一件で、緊急理事会を開き、貴公俊の師匠である貴乃花親方から事情を聴いた。貴乃花親方は9時53分に理事室に入り、10時から理事会は開始。10時10分に理事室から出て来た貴乃花親方は、迎えの車に乗り込む前に報道陣に囲まれると「事実を報告しました」とコメント。報道陣から「昨日の支度部屋の中で起こった事ですね?」と聞かれ「そうです」と答えた。

貴乃花親方、緊急理事会に出席し「事実を報告しました」 約10分で退席
貴乃花親方、今場所初の“出勤” 役員室に3時間滞在

3時間超滞在で皮肉な“初出勤”に

 大相撲の貴乃花親方(元横綱)は春場所9日目の19日、エディオンアリーナ大阪内にある役員室に約3時間滞在し、今場所初の“出勤”が実現した。弟子の十両貴公俊関による暴行問題を受け、危機管理委員会の事情聴取を終えると、午後2時すぎに姿を見せた。
 関係者によると、貴乃花親方は、弟子の幕内貴景勝の取組後に八角理事長(元横綱北勝海)らよりも先に退室した。

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貴乃花親方改心 協会への“挑発”から一転…場所後は親方にも懲戒処分へ

「事実です」貴公俊は9日目から休場、謹慎

 貴公俊が支度部屋で付け人を殴打し、流血させた暴行問題。「事実です。確認しました」と全面的に認めた。貴公俊は稽古場に姿を現さず、貴乃花親方は「土俵に上がることはできない。ありえない」と今場所の休場を明言。部屋で謹慎させる。

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貴公俊は涙で謝罪「本当に申し訳ない」

 貴公俊は19日、大阪市内で「本当に申し訳ないという気持ちでいっぱいです」と、付け人に対する謝罪の思いを涙ぐみながら口にした。協会危機管理委員会による事情聴取の後で取材に応じた。約35分の事情聴取後、報道陣から、師匠が深く反省していると言っていたがと問われると「はい」とだけ答えた。

貴公俊 涙ぐみ謝罪「本当に申し訳ない」3・29の理事会で処分を協議

 29日には理事会が開かれ、処分が協議される。研修会を何度も開き、暴力再発防止を訴えてきた矢先に関取がまた暴行では罪もより重くなる。貴公俊は出場停止の重罰の可能性もある。貴乃花親方自身にも懲戒処分が下る見込み。告発状提出から連日の欠勤と協会への反旗を翻してきた貴乃花親方だが、皮肉にも自身の弟子の暴力沙汰という“特大ブーメラン”によって“貴の乱”は終焉を迎えそうだ。(了)

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