真央16位…3度のジャンプ全てミス
「ソチ五輪・フィギュアスケート女子・SP」(19日、アイスベルク・パレス)
集大成の五輪に臨んだ浅田真央(23)=中京大=はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒するなど、3つのジャンプすべてでミスが出て、今季自己最低の55・51点の16位と大きく出遅れた。ショートプログラム(SP)の16位はジュニアを含めた主要大会では自己ワースト。鈴木明子(28)=邦和スポーツランド=は8位で、村上佳菜子(19)=中京大=は15位。連覇を狙うキム・ヨナ(23)=韓国=が74・92点で首位に立った。
夢ならば覚めてほしかった。銀メダルに終わったバンクーバーから4年。すべてを懸けて臨んできた夢舞台に、待っていたのは残酷な現実だった。
今季自己最低の55・51点。今まで見たこともない二桁順位の16位。表示されたモニターを、真央はぼうぜんとした様子で見つめ、うなずき、ふっと息を吐くと、水を口に含んだ。自分を納得させようとしても、答えは出なかった。
「自分の思っていたような演技ができなかった。滑り出してから、いつもと違うと思ったけど、でもいかなきゃ、という思いがよぎって。自分の体と考えが違ってしまった」
直前にロシアのソトニコワが完ぺきな演技を見せ、団体戦のSPに続き、大歓声や鳴り物の余韻が残る中での演技を強いられた。
「(声援は)団体の時に感じていたし、自分の中で克服しているつもりだったが、うまくできなかった」
冒頭のトリプルアクセルで転倒。直後の3回転フリップも回転不足と判定された。終盤の連続ジャンプも1本目の3回転が2回転になると、2本目につなげられなかった。普段なら考えられないミスのオンパレードだった。
心が迷路にはまった。ソチ入りする前、中京大での練習では「すごくいい状態だった」という。しかし、団体戦のSPでロシアの応援の雰囲気にのまれ、トリプルアクセルで転倒した。再調整したアルメニアでも調子は上がらず、再度ソチ入りしてからは一度は上向いたものの、日を追うごとに下降していった。
2度目の五輪。余裕を持って臨んだはずだったが「経験で分かる部分はあった。でも、それが逆にいい方向にいかなかった」と、唇をかんだ。ひとみには悔し涙がにじんでいた。

