千葉百音がSP首位発進 けがで調整遅れも安ど「今やるべきことに集中してできた」新境地として挑戦する映画「007」の世界観を妖艶に表現

 「フィギュアスケート・GPシリーズ・中国大会」(6日、深圳)

 開幕し、女子SPは昨季の世界選手権2位の千葉百音(21)=木下グループ=が76・08点で首位発進した。山下真瑚(中京大)が69・17点で5位、渡辺倫果(三和建装・法大)が55・72点で11位。アナスタシア・グバノワ(ジョージア)が75・05点で2位。ロシアから個人の中立選手(AIN)として出場する2022年北京五輪銀メダルのアレクサンドラ・イグナトワが72・37点で3位となった。ペアSPは長岡柚奈、森口澄士組(木下アカデミー)が63・06点で4位につけた。

 けがの影響で調整が遅れていた千葉がSPで好発進した。濃いめのメークを施し、新境地として挑戦する映画「007」の世界観を妖艶に表現。技術点も演技点も実績のあるイグナトワらを抑えてトップとなり「今やるべきことに集中してできたので良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 過去に「007」を使った2010年バンクーバー五輪金メダルのキム・ヨナ(韓国)や樋口新葉ら先輩スケーターの演技を参考に表現面を磨いた。意識してきた上半身の鋭さとしなやかさの緩急をつけ、ステップとスピンで最高難度レベル4を獲得。2回転半ジャンプで着氷が乱れた以外は大きなミスなく演じた。

 昨季の世界選手権で2位に入り、エース候補と期待される今シーズン。7月に右足首を捻挫し、約1カ月間は氷上に立てなかった。国際大会の初戦がGPとなり「いつもより不安な気持ちも多かった」と吐露したが、持ち前の精神力で乗り切った。前戦では精彩を欠いたフリーに向け「ジャンプは自信100%で突き抜けられるように集中してやっていく」と誓った。

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