宇野昌磨&本田真凜“しょまりん”が公式戦デビュー!「ポエタ」熱演、豪快リフトも披露し観客沸かせる 4位発進も手応え 宇野「短期間でこの成長をできると思わなかった」30年五輪へ第一歩
「フィギュアスケート・東日本選手権」(31日、ALSOKぐんまアイスアリーナ)
12月開催の全日本選手権の予選会を兼ね、アイスダンスのリズムダンス(RD)が行われた。男子2大会連続五輪メダリストの宇野昌磨(28)と、16年世界ジュニア選手権女王の本田真凜(25)が組んだ“しょまりんペア”(トヨタ自動車)が公式戦デビューを果たし、58・68点をマークし、4位につけた。フリーダンスは、11月1日の10時20分から始まる。
30年フランス・アルプス五輪への第一歩を刻んだ。RDのプログラムはポエタ。振り付けはRDは宮本賢二氏が担当した。情熱的な赤の衣装の本田と、黒の衣装の宇野が登場すると大歓声、赤色のタオルが揺れた。息の合った華麗な滑り、終盤には豪快なリフトも披露し、観客を沸かせた。演技後は手を取り合って、見つめ合い、観客の声援に応えた。会場からはスタンディングオベーションが降り注いだ。宇野は24年3月の世界選手権男子フリー以来952日ぶり、本田は23年12月の全日本選手権SP以来1044日ぶりの公式戦となった。
RDを終えて、宇野は「終わってすぐに、練習頑張ったなという気持ちになった。大きなミス、アクシデントなく滑りきることができたことが誇りに思うべきポイント。練習に自信を持って、明日も頑張りたい」と前を向き、本田も「初戦として演技としては良かった。久しぶりの試合で緊張もあったけど、練習を信じて滑れた」と納得の表情で振り返った。ミラノ・コルティナ五輪代表の“うたまさ”吉田・森田組、結成2季目の“りかしん”紀平・西山組、“いくこう”櫛田・島田組の上位3組とは差をあけられたが、本田が「どこを直していけばいいかを初めて評価してもらえた。改善していけたら。頑張るのみ(笑)」と笑顔で語り、宇野も「この短期間でこの成長をできるとは思わなかったし、素晴らしいアイスダンサーになれる自信があるので、どんな声を言われても、どんな点数が出ても、今日はよく頑張ったねという気持ちがある。1人ではなく2人でってところで、決断して良かったと思える。シングルも誇りに思う競技生活を送ってきたけど、氷上に立った時に1人ではない経験をやってよかったなと思う1日、第一歩だと思う」と、うなずいた。
交際を公表している2人は今年5月、都内の会見でカップル結成を正式発表。24年10月に「一緒に五輪に出よう」と宇野から声をかけたことがきっかけで、本田も「昌磨君とだったら実現できる」と幼少期からの目標だった夢舞台への再挑戦を決めた。決断から発表までの約2年は、「やるからには勝てる状態で(大会に)出たい」との思いからすぐに発表せず、秘密裏に練習。カナダへの遠征や、宇野が開いたアイスショーでの演目を披露し、経験を積んだ。
シングル時代には互いに経験がない、リフトに向けて肉体改造にも取り組んできた。本田は「軽い状態でいたい」と食事管理を徹底し、宇野は「たくさん食べ続けるようにしていて、今は確実に体重が増えてきている。真凜が乗っていて安心できる土台になったらいいなと思っている」。リンクの外でもアイスダンスへの順応を目指してきた。
今回の東日本選手権は、2月のミラノ・コルティナ五輪団体銀メダルの吉田唄菜、森田真沙也組(木下アカデミー)を始め、紀平梨花(鹿島)、西山真瑚(オリエンタルバイオ)組など国内の有力カップルが勢ぞろい。“しょまりん”デビュー戦へ、本田は「1年目だからといってびびらずに爪痕を残すつもりで戦っていきたい」と意気込んでいた。
