青木祐奈がSP首位発進 自己ベスト大幅更新!円熟の24歳「年齢はただの数字」 華麗なステップで観客魅了「楽しくて仕方なかった」

 「フィギュアスケート・GPシリーズ・フランス大会」(23日、アンジェ)

 女子ショートプログラム(SP)で四大陸選手権女王の青木祐奈(24)=日本建物管財=が自己ベストの76・31点で首位に立った。ミラノ・コルティナ冬季五輪銅メダルの中井亜美(18)=TOKIOインカラミ=は70・66点で3位。住吉りをん(23)=オリエンタルバイオ=は61・10点で8位と出遅れた。計6戦のシリーズ上位6人がGPファイナル(12月10~12日・重慶=中国)に進出する。

 演技終盤、アップテンポな名曲「君の瞳に恋してる」で、見せ場のステップに入る前から惜しみなく手拍子が鳴っていた。青木は「会場と一体となって滑ることができた」と、芸術をこよなく愛するフランスのファンを夢中にさせた。圧倒的な表現力を発揮し、自己ベストを4・90点も上回ってGPシリーズ開幕戦で首位発進した。

 得点源となる冒頭のルッツ-ループの2連続3回転は着氷が乱れながらこらえ、残り二つのジャンプは成功。そこからが青木の真骨頂だ。難しい入りから繰り出す柔軟性を生かした美しいスピン、「楽しみで仕方がなかった」という両手足の先や肩の細やかな動きが音と調和した華麗なステップで魅了。スピンとステップは全て最高難度のレベル4を獲得する好内容だった。

 期待されたジュニア時代にけがで伸び悩んだが、紆余(うよ)曲折を経て昨季の四大陸選手権優勝で世界的な認知度も上がった。表現面を示す演技点で10点満点の3項目で並んだ8点台後半の評価がその証しだ。

 芸術性を重視し、今季から国際スケート連盟がスピンやステップの基礎点を上げた時代の潮流に乗った。円熟の24歳は「年齢はただの数字」との言葉を体現した。

 ◇青木祐奈(あおき・ゆな)2002年1月10日、神奈川県横浜市出身。日大卒。日本建物管財所属。5歳で競技を始め、ジュニア時代から天才少女として知られた。全日本選手権は15年以降で8度出場し、最高成績は25年の5位。GPシリーズの最高成績は24年NHK杯の3位。26年四大陸選手権優勝。身長156センチ。血液型A。

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