競泳 世界新記録の17歳の大橋信とは 北島康介五輪2連覇の翌年に生まれた新世代 競泳研究家&ゲーム好き

 「アジア大会・競泳」(24日、東京アクアティクスセンター)

 男子200メートル平泳ぎ決勝が行われ、初代表で17歳の大橋信(枚方SS)が2分4秒83で優勝した。前半100メートルから体1つ分の差を後続に空け、59秒89でターン。そのまま独走した。2021年に佐藤翔馬が記録した日本記録(2分6秒40)を5年ぶりに更新。23年に覃海洋(中国)が記録した世界記録(2分5秒48)も上回った21日の同100メートルに続き、2冠を達成した。

 平泳ぎのレジェンド・北島康介氏が、五輪2大会連続2冠を達成した08年北京大会の翌年に生まれた新世代。祖父母と母の影響で3歳から水に親しみ、小学3年から競技を本格開始した。

 武器は、身長169センチの小柄な体格を生かしたハイテンポな泳ぎと、それを継続できる持久力。ゲームが大好きで、所属先コーチが「普段は友達とおちゃらけている」と明かす高校生らしい一面も持つが、プールに入れば態度は一変する。パリ五輪4冠のレオン・マルシャン(フランス)、世界記録保持者の覃海洋(中国)の泳ぎの映像を何度も見て研究する勤勉さを持っており、自分に合うフォームを作り上げた。

 24年パリ五輪の代表選考会は200メートル4位で代表入りを逃したが、翌夏の近畿高校選手権で2分6秒91をマークしてブレーク。「マルシャン選手は膝が壊れそうなぐらいキックを強く速くけるけど、そこまでいくような上半身の動きじゃなくて、かなり腰を使って勢いをつけてキックを活かす泳ぎだった。やっぱり腰が重要なんだと思っていて、コツをつかんで腰(の動き)がつながった」。研究を続けてきたトップ選手の特徴を泳ぎを吸収し、急激にタイムが伸びた。

 夢は28年ロサンゼルス五輪での金メダル獲得を掲げる。「自分は緊張しいなので、五輪までに圧倒的な強さを付けておきたい」と思い描く道のりもばっちりだ。立石諒さんが銅メダルを獲得した2012年ロンドン五輪以来の競泳ニッポンのお家芸復活へ。アジアの頂点から、17歳の新星が挑む。

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