空手・尾野真歩がV 日本の「金」死守に感極まる「責任を感じた」 五輪競技復活へ「魅力を伝えていければ」

 「アジア大会・空手」(20日、豊橋市総合体育館)

 トライアスロン男子で北條巧(30)=NTT東日本・NTT西日本=が日本選手団の金メダル第1号となった。射撃女子エアライフル個人で泰地陽詩(明大)、空手女子形個人で尾野真歩(キッコーマン)も優勝。競泳では男子200メートル個人メドレーで松下知之(21)=東洋大=が1分55秒30で金メダル。17歳の小島夢貴(愛知・豊川高)は0秒06差で2位だった。

 優勝決定の瞬間、天を仰いで感極まった。空手女子形個人の尾野は決勝のマットを降りると同時に破顔し、コーチに抱きついた。この種目で1994年広島大会から8大会続いた日本勢の金メダルを死守し「責任をすごく感じていた。安心した」と胸をなで下ろした。

 全4試合で5-0の完勝。気合が乗った突き、蹴りを乱れなく繰り出し、安定感が際立った。最後は昨年世界選手権の決勝で敗れた香港選手を破った。「日本で生まれた空手をしっかり表現したい」との思いを胸に、頂点に立った。

 2021年東京五輪男子形覇者の喜友名諒さんら偉大な先輩の背中を追う。尾野は昨秋に世界一を逃してから「日本の形は表彰台の一番上にいなければいけない」と言い聞かせて鍛錬。この日は食事が喉を通らないほど緊張したというが、意地を示した。

 空手は初採用だった東京大会を最後に五輪の実施競技から外れた。「また五輪に戻りたい。みなさんに魅力を伝えていければ」。自国開催で大きな声援を浴び、新たな決意も抱いた。

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