トライアスロン男子・北條巧 日本勢金メダル第1号 積極的な仕掛けが奏功「心から喜べるレース」
「アジア大会・トライアスロン」(20日、蒲郡市内特設コース)
トライアスロン男子で北條巧(30)=NTT東日本・NTT西日本=が日本選手団の金メダル第1号となった。射撃女子エアライフル個人で泰地陽詩(明大)、空手女子形個人で尾野真歩(キッコーマン)も優勝。競泳では男子200メートル個人メドレーで松下知之(21)=東洋大=が1分55秒30で金メダル。17歳の小島夢貴(愛知・豊川高)は0秒06差で2位だった。
髪を大会カラーと同じ赤色に染めた北條は、トライアスロン男子が今大会最初の種目に決まり「トライアスロンは日本ではあまり有名じゃない。ここが注目されるチャンス。人生で一番の勝負」と燃えていた。狙い通りにトップでゴールして第1号の金メダルを獲得すると、歓喜の絶叫をとどろかせ「心から喜べるレース」と誇った。
距離が通常の半分のスプリント形式で争われたレース。「ハイペースに持ち込むことを意識した」と積極的に仕掛けた。バイクでは先頭集団の中で何度もペースを上げて、他選手の体力を削る。ランでは開始直後に飛び出し、中国選手との一騎打ちに。早めのスパートで抜け出した。
日本男子は前回大会まで4連覇。ただ近年は選手層が薄くなり、中国の台頭もあって楽観視はできない状況だった。覇権を守り「ほっとしている」と笑みを浮かべた。
18年に日本選手権を初制覇し、期待の若手と目された北條も五輪出場を果たせないまま30歳を迎えた。新たにオーストラリア出身のコーチを招いて練習内容の助言を受けるなど、28年五輪に懸ける思いは強い。「ロサンゼルスでも成功できるイメージが持てた。力をつけて勝負を挑みたい」と2年後へ視線を向けた。
◇北條 巧(ほうじょう・たくみ)1996年4月7日、埼玉県出身。競泳歴14年を誇り、2015年の日体大入学をきっかけに本格的にトライアスロンに取り組む。日本選手権は18、19、24年と3度優勝。23年アジア大会は混合リレーで金メダル。NTT東日本・NTT西日本所属。
