五輪出場権獲得のバレー日本代表・深津英臣 リオを逃した10年前の雪辱 「うまいセッターとは何か」向き合った時間実る
「バレーボール・買取大吉男子アジア選手権・準決勝、日本3-0イラン」(13日、北九州市立総合体育館)
世界ランキング6位の日本が同18位のイランを3-0で下して2028年ロサンゼルス五輪出場権を獲得した。西田有志(26)=大阪B=がチーム最多の18得点、高橋藍(25)=ルブリン=が17得点をマークし、2年後の大会への切符を、団体球技では日本勢一番乗りでつかんだ。3大会連続出場となる五輪で、1972年ミュンヘン五輪金以来となるメダルを目指す。今大会の日本は1次リーグで3連勝。決勝トーナメントはインド、韓国、イランにストレート勝ちした。大会最優秀選手には高橋が選ばれた。
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10年前の雪辱を果たした。チーム最年長、36歳の深津英臣は7年ぶりに代表復帰。覚悟を持って日の丸を背負い、チームを頂点まで導いた。
「ここで結果を残せないんだ、自分のプレーができないんだっていう悔しさがあった」
正セッターとして臨んだ16年リオデジャネイロ五輪最終予選を忘れることはない。「自分がいっぱいいっぱいになって、つぶれた。情けないなと思いながら終わった」。当時26歳だった司令塔のバレー人生において、五輪出場権を逃したことは、最も屈辱的な経験のひとつとして記憶に刻みこまれた。
一方で、自分を振り返るきっかけにもなった。「何が足りないか、うまいセッターとは何が違うのか」。好きな選手の映像を大量に見て、共通点をあぶり出す。トライアンドエラーを繰り返し、「今の自分の形が完成しつつある」と技術を磨いてきた。
あれから10年。ベテランと呼ばれる年齢になった深津は、今ではチームの“お父さん”的存在としてコートに立っている。「お父さんみたいって言われることが多くて。全体を見てる感じに見られているのかもしれませんね」と誰からも信頼されるセッターとなった。
個人としてはベストセッターも受賞した。しかし、全員でつかんだ栄光が深津にとっては一番の喜び。「足を引っ張らないようにって思ってずっとやっていたんで、本当にこういう結果になって良かった」と笑う。強い信念を持ち、歩き続けてきた時間がようやく実った。(デイリースポーツバレーボール担当・南 香穂)
