霧島 いざ綱とりへ万全発進 勝負の今場所も自然体「自分の相撲を取るだけ」八角理事長も高評価「稽古十分」
「大相撲秋場所・初日」(13日、両国国技館)
横綱昇進を目指す大関霧島(30)=音羽山=は平幕琴勝峰(佐渡ケ嶽)を上手投げで下し、白星発進した。自身初の一人横綱として臨む大の里(二所ノ関)は小結大栄翔(追手風)を土俵際のはたき込みで退け、先場所優勝の大関安青錦(安治川)は琴栄峰(佐渡ケ嶽)を寄り切り、琴桜(佐渡ケ嶽)は高安(田子ノ浦)を寄り切り、上位は安泰だった。大関とりの関脇熱海富士(伊勢ケ浜)は豪ノ山(武隈)を力強く寄り切った。新関脇藤ノ川(伊勢ノ海)は義ノ富士(伊勢ケ浜)を寄り切り、新入幕朝翠龍(高砂)も千代翔馬(九重)を寄り切った。
面食らった。それでも体は反応した。霧島は「いきなりバタバタした相撲を取った。でもしっかり相撲を取れたので良かった」とうなずいた。
普段は胸で当たる琴勝峰に立ち合いで頭を下げて当たられ、突っ張りで距離を作られ再び頭で当たられる攻めに後退した。それでも左まわしを取ると、突進する相手を冷静に上手投げで仕留めた。
「相手がいつもと違って、自分の考えが崩れた。それに対してよく体が動いてくれた。稽古のおかげかな」
2場所連続の綱とり。優勝して大関復帰を決めた3月から、3場所連続12勝と安定感が際立つ。昇進は高いレベルの優勝が求められるが、八角理事長(元横綱北勝海)からは「稽古十分って感じがする。後から考えたら危ない場面はない」と評価された。
この日の朝、霧島は「今場所綱とりだっけ?一応そうなってるけど、やることは一緒。あんまり考えても」と自然体を強調していた。
一昨年の大関転落の原因となった首、手首の故障を克服し、昨年から十分な稽古量を維持。「稽古をしっかりやっていけば、気持ちは上がるし、自信も出る。稽古しないと気持ちが上がらない。自分でも分かっている」。陥落前の大関時代の綱とりとは気持ちが違う。
勝負の場所。初日を終えた霧島は「一日一番自分の相撲を取るだけ。結果は後での話」と涼しい顔で引き揚げた。
