島田麻央が逆転優勝 衝撃のシニア国際大会デビュー!3A&4回転トーループ決めた「ずっと目標だった2本決められた」
「フィギュアスケート・木下グループ杯」(6日・田中貴金属アイスアリーナ)
女子はシニアで国際大会初戦の17歳、島田麻央(木下グループ)が4回転トーループを決めてフリー1位となり、合計231・32点でSP2位から逆転優勝した。ロシアから個人の中立選手(AIN)として出場した2022年北京五輪銀メダルのアレクサンドラ・イグナトワ(旧姓トルソワ)が2位。SP首位の中井亜美(18)=TOKIOインカラミ=は4位で、青木祐奈(日本建物管財)が7位だった。アイスダンスで国際大会デビュー戦の紀平梨花(24)=鹿島、西山真瑚(しんご、24)=オリエンタルバイオ=組は8位。日本勢は吉田唄菜、森田真沙也組(木下アカデミー)の6位が最高だった。
両手を天に突き上げ、込み上げる喜びを抑えきれなかった。今季シニアデビューの島田が、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)、4回転トーループを成功させる圧巻の演技を披露。初の国際試合で堂々の優勝に「素晴らしい選手の中で優勝できたことがすごくうれしい。ずっと目標にしてきた2本成功を達成できてうれしい」と胸を張った。国際試合は20連勝とし、リンクで跳びはねた。
カラフルな衣装で舞ったのは『雨乞い』をテーマにしたプログラム。外は大雨だったが「逆にこの曲と一緒に楽しく滑れるかな」と天気も味方につけた。冒頭から大技2本を完璧に着氷すると、表情は晴れ模様。「すごく調子が良かった。自分にとって次への自信にもなった」とノーミスで締めた。
個人の中立選手(AIN)としてロシア勢が出場。島田は覚悟を持って4回転トーループを投入した。これまでは「おまけみたいな感じ」だった大技も「ロシア選手が来ると絶対に跳ばなきゃいけないという思いに変わった」と、フィギュア大国の前で成功させて優勝。強烈なインパクトを与えた。
だが、島田も刺激を受けまくった。北京五輪銀メダルのイグナトワは4回転ルッツを着氷。演技は見られなかったというが、6分間練習では目の当たりにし「4回転ルッツを跳びたいという思いが強くなった」という。島田も既に練習中。強敵の活躍も教材とする。
「良い時も悪い時もあると思うけど、そこで諦めずに努力し続けて、感動してもらえるような演技ができる選手になりたい」。フランス・アルプス地域での30年冬季五輪へ。ジュニア39連勝を挙げていた神童が、シニアでも不敗神話を描こうとしている。
◆島田麻央(しまだ・まお)2008年10月30日、東京都小金井市出身。母が元世界女王の浅田真央さんのファンだったことから「麻央」と名付けられ、5歳でフィギュアスケートを始めた。小学6年だった21年3月、京都府選手権で国際スケート連盟(ISU)非公認大会ながら日本女子初の4回転トーループに成功。26年の世界ジュニア選手権で男女を通じて史上初の4連覇を果たした。愛知・中京大中京高の通信制に在学。身長152センチ。
