朝翠龍 史上14組目の兄弟幕内!兄の朝紅龍 今春他界の母・直美さん後押し「母はスパルタ。そのおかげで今の自分がある」

 日本相撲協会は31日、大相撲秋場所(9月13日初日・両国国技館)の番付を発表した。先場所優勝の安青錦(22)=安治川=が2場所ぶりに大関へ返り咲いた。大関復帰は今年夏場所の霧島以来で昭和以降14例目。ともに26歳の朝翠龍(高砂)と寿之富士(伊勢ケ浜)が新入幕で、朝翠龍は兄の朝紅龍(27)と史上14組目の兄弟幕内となった。

 兄弟幕内の誕生は、2025年名古屋場所の琴勝峰、琴栄峰以来14組目。朝翠龍は「兄弟で幕内で土俵入りする目標が、実現できてめちゃくちゃうれしい」と喜んだ。兄の朝紅龍へ「先陣を切って先にいろいろとやってくれた。兄の経験も聞けるので、やりやすい一面はある」と感謝した。

 日体大では大の里と同級生だった。「社会人の時、すごいなっていつも見ていた。今は早く追いつけるように頑張りたい」と対戦を心待ちにした。卒業後は養護学校の教員に就いたが、大の里らの活躍に触発され、がんのため今年春場所前に58歳で亡くなった母・石崎直美さんに相談した。「その時は母親ががんだと分かっていた。『兄弟の土俵入り姿が見たい』と言われて、やるしかないと思った」と転身を決意した。

 入門から丸2年。緊張で硬くなる欠点を克服し、十両を6場所で通過。師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)から「伸び伸び取れるようになった。力はある」と期待された。

 「母はスパルタ。そのおかげで今の自分がある気がする」。小学5年で連日の腕立て伏せ1000回、スクワットをこなし、ふがいない黒星時の厳しい叱責(しっせき)を思い返した。「生きている間に上がりたかった。でも、これからいい報告ができるように頑張りたい」と、2桁勝利で三賞獲得を場所の目標に掲げた。

 ◆朝翠龍 涼馬(あさすいりゅう・りょうま)本名・石崎涼馬。2000年8月9日、大阪府四條畷市出身。小学3年で相撲を始め、明徳義塾高、日体大、滋賀・長浜養護学校教員として相撲を続けた。全日本選手権3位で幕下付け出し資格獲得を機に2024年7月場所で初土俵。25年9月場所の新十両を機に、しこ名を石崎から朝翠龍に改名した。得意は押し。174センチ、120キロ。家族は父、姉、兄(幕内朝紅龍)。

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