錦織圭 最後の四大大会本戦出場叶わず 後輩・坂本にストレート負け「最後のろうそくの火を彼が消してくれた、すがすがしい」
「テニス・全米オープン・シングルス予選」(29日、ニューヨーク)
シングルス予選3回戦が行われ、今季限りで現役引退する男子の錦織圭(36)=ユニクロ=は世界ランキング157位で坂本怜(20)=IMG=に0-2で敗れた。錦織は主催者推薦による出場だった。坂本は30日開幕の本戦出場を決めた。女子の坂詰姫野(橋本総業)は勝って、男子の望月慎太郎(木下グループ)は敗れたものの、欠場者が出て繰り上がる「ラッキールーザー」として、本戦へ進んだ。女子の日比野菜緒(ブラス)は敗れた。
試合直後、ベンチに座った錦織はかすかに笑った。「悔しいけど、ちょっともう無理だな」
現役最後となる四大大会出場を勝ち取ることはできなかったが、男子シングルスで日本のエースに嘱望される坂本に力は出し切った。「最後のろうそくの火を彼が全て消してくれたような、すがすがしい気持ち」と柔らかな表情で語った。
同じ米フロリダ州のIMGアカデミー出身で、練習試合を重ねるなどして成長を見守ってきた16歳下の後輩との一戦を「すごく楽しみにしていた」と言う。220キロ超のサーブや強烈なショットに、ドライブの利いたフォアやバックハンドで応戦。190センチを超える長身の相手の頭上を抜く絶妙なロブでは満員の観客を沸かせた。
だが、第2セットはブレークの好機さえなく、リターンに足が止まる場面も。タイブレークでは圧倒され「ちょっと上のレベルになると、ついていけない感じ。体も反応してくれなかった」と振り返った。
試合後には2014年の準優勝をたたえる記念のパネルを、主催者から贈られた。コート上では坂本とともに写真撮影に応じ「怜が相手で良かった。めちゃくちゃ成長した」と、笑顔でバトンを託した。
