熱海富士 2横綱撃破!豊昇龍を寄り倒し圧倒 安青錦と対戦残し初Vへ1差「全部勝つ」 10勝で大関とりも起点に

 「大相撲名古屋場所・13日目」(24日、IGアリーナ)

 関脇熱海富士が横綱豊昇龍を寄り倒し、10勝をマーク。両横綱を破って大関とりの起点をつくった。単独トップの安青錦とは1差、初優勝の期待も高まった。大関復帰を決めた関脇安青錦は大関霧島を肩透かしで下し、唯一2敗を守った。霧島は3敗で綱とりが厳しくなった。横綱大の里は尊富士を寄り切り7勝目。大関琴桜は獅司に下手出し投げを決め、勝ち越してかど番を脱出した。14日目に獅司-熱海富士の3敗対決が組まれ、優勝決定は千秋楽に持ち越された。

 熱海富士が大の里に続き、豊昇龍も圧倒した。低く当たられても組み止め、相手の強引な投げに乗じて左上手を取って寄り進み、最後は押しつぶすように寄り倒した。場所中の支度部屋では今年初場所千秋楽を最後に取材に応じないが、テレビインタビューで「いつも通りやることをやっているだけ。結果がついてきてうれしい」と語った。

 三役で10勝に到達し、大関とりの起点をつくった。八角理事長(元横綱北勝海)は「熱海富士は前に出ているから、大したもんだ。前に出られる。投げを打たれても動じなかった」と評価。187センチ、197キロを誇る逸材が成長を示している。

 今年から伊勢ケ浜部屋宿舎が移転。エアコン完備、土俵2面、相撲を確認するカメラとモニターを設置した屋内稽古場だ。角界最多31人が所属する部屋。稽古では実力別に班を分け、下位から順に相撲を取る。昨年まで場所前は屋外の1面土俵で正午前後までだった稽古が、今年は11時過ぎに終了。部屋付きの楯山親方(元幕内誉富士)は「宿舎が良くなったので、あまり夏バテもしないでしょう。集中できるのでは」と効果を説明した。

 賜杯争いを「そういえばそうっすね。頑張ります」と語った熱海富士。1差で追う安青錦とまだ組まれていないが「そうなんですね。全部勝つつもりでやっている」と先を見据えた。

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