豊昇龍 休場明けに白星発進 初戦終えホッと「稽古でやったことを信じて」 万全でなくとも「やることしっかりやる」

 「大相撲名古屋場所・初日」(12日、IGアリーナ)

 2場所連続休場明けの横綱大の里(26)=二所ノ関=は、新小結義ノ富士(伊勢ケ浜)に押し出され、黒星スタートとなった。先場所途中休場の横綱豊昇龍(27)=立浪=は小結王鵬(大嶽)を渡し込みで退けた。大関では綱とりの霧島が藤ノ川を押し倒し、かど番の琴桜は隆の勝を突き落とした。10勝で大関に特例復帰する関脇安青錦は、平戸海に豪快な上手投げを決めた。

 休場明けの両横綱の明暗が分かれた。豊昇龍は王鵬を下して白星発進を決めた。立ち合いから押し込まれても膝を曲げて耐え、相手の引きに乗じて前進。最後は左で相手の太ももを抱え込みながら渡し込みで退けた。「緊張はあった。稽古でやってきたことを信じて落ち着いてできた」と胸をなで下ろした。

 先場所は初日に右ハムストリングスを負傷して休場。調子を上げていただけに立浪親方(元小結旭豊)には「ショックだ」とこぼしたという。今場所も休場の可能性もあったが、9日に出場を決断した。これまでは優勝を見据えて発破をかけてきた立浪親方だが、万全ではない今場所前は「肩の力を抜いていけ」と優しく鼓舞。横綱も「やることをしっかりやれたら結果はついてくる」と自然体を強調した。

 初日で白星を手にし「気持ち的に楽になった」と豊昇龍。目の前の一番に最善を尽くしていく。

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