五輪から複合が消える 河野競技本部長「残念の一言」「目標がなくなる」第1回大会から実施の伝統競技が除外

 全日本スキー連盟は8日、東京都内で、フランス・アルプス地域で開催される2030年冬季五輪での採用競技種目についての会見を行った。7日には国際オリンピック委員会(IOC)が同五輪でノルディックスキー複合が除外されることが発表され、同種目で金メダリストの河野孝典競技本部長は「残念の一言です」と率直に語った。

 同種目は194年の第1回シャモニー五輪から実施されてきた伝統競技であったが、近年は競技人口や集客で飛躍的な向上が求められており、ジェンダー平等の観点から女子の実施がないこともネックとなっていた。

 競技存続について22年北京五輪後から議論は続けられていたが、河野競技本部長は「IOCが評価項目を設定して、評価していた。FISはその評価が上がる努力をNSCAと連携しながらやってきたが、それが(2月の)ミラノ・コルティナ五輪では不十分だった」とした。一方で「その評価項目の評価は公表されていない。その辺は示していただけたら」と語った。

 河野競技本部長は、92年アルベールビル五輪、94年リレハンメル五輪の団体で連覇し、個人では銀メダルを獲得した。「私はもともとジャンプの選手になりたかったが、ジャンプがあまりうまくなくてコンバインドを始めた。コンバインドがあったから世界に出られるきっかけにもなった。今の自分があるのも、コンバインドがあったから」と競技への思いを語り、「オリンピックを目指してやってきた選手、支えてきたスタッフ、そういう人たちの目標がこれでなくなると考えたら非常に残念」と肩を落とした。

 

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