北口榛花 通算5度目の日本一 62メートル超えに笑顔「兆しが見えてよかった」
「陸上・日本選手権」(12日、パロマ瑞穂スタジアム)
女子やり投げでパリ五輪女王の北口榛花(28)=JAL=が62メートル86で制し、通算5度目の日本一に輝いた。日本陸連が定める選考基準を満たし、今秋の愛知・名古屋アジア大会代表にも決まった。女子5000メートル決勝は山本有真(26)=積水化学=がゴール直前で日本記録保持者の田中希実(26)=豊田自動織機=を逆転。14分59秒89での好タイムで初優勝を飾り、アジア大会代表に内定した。
北口が両手でガッツポーズを繰り出した。鮮やかな弧を描いたやりが60メートルラインを超えて芝に突き刺さると場内はどよめき。豪快な一投で五輪女王が魅せた。
50メートル台の記録が続いた中で迎えた5投目。鋭い眼光を見せながらやりを放つと、一気にトップに躍り出た。60メートル超えは1投にとどまったが、終盤に勝負強さを発揮。「まだまだ物足りない記録ですけど、兆しが見えてよかった」とうなずいた。
絶好調にはまだ及ばないが、表情は明るい。アジア大会にも内定し「諦めたくなる時もあったんですけど、ちゃんと戦わないといけない」と意欲。見据えるのは世界基準。「この記録ではまだまだ世界とは戦えない。65メートルに早く戻れるように頑張ります」とさらなる高みを目指す。
