元勢が9年ぶり再開の相撲甚句授業、自ら美声響かせ指導 注目の“男前”大森も関心「エモいですね」

 大相撲の春日山親方(元関脇勢)が11日、新弟子が半年間通う相撲教習所(両国国技館内)で相撲甚句の講師として初の授業を行った。元力士で相撲甚句師範として知られた国錦耕次郎さんが2017年8月に退任して以来、9年ぶりに授業が再開された。

 春日山親方は相撲甚句の成り立ちを説明後、「枕唄」と定番の「当地興行」を自ら歌いながら指導。「歴史ある相撲甚句を伝えていかないといけない」と語り、約50分の授業が終わった後、教習生同士で復習する姿に「やって良かった。自己採点は99点」と話した。

 昨年に八角理事長(元横綱北勝海)ら協会幹部から「甚句を残さないといけない」という声が上がった。昨年の日本相撲協会財団法人100周年記念で甚句を担当し、現役時代から美声で知られる春日山親方に託された。

 相撲甚句は七七七五の四句で構成される民謡の一種。幕末から明治に流行した甚句を力士が余興としてうたったのがはじまりとされる。「ドスコイ ドスコイ」というはやし詞が特徴。現在も巡業や引退相撲で行われる。近年は歌がうまいと評判の力士が指名され、相撲甚句を学んで披露するケースが多い。

 月2回の授業。今後は「当地興行」とともに有名は「花づくし」を取り上げる予定という。春日山親方は「相撲甚句でリズム感がついてくる。これは相撲にも生きてくる」と期待していた。

 夏場所で幕下最下位格付け出しで初土俵を踏んだ大森(追手風)は、実際に歌うのは初めてだったという。筋骨隆々な“男前”として注目を集め、6勝1敗の好成績を残したホープは「昔の人は歌っていたんだなと思った。エモいですね」と意欲的だった。

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