羽生結弦さん「“幾重”にも重ねていく力強いもの、ジャンプで表現したいと思った」震災伝承ソング「幾重」とコラボ企画

 フィギュアスケート男子で五輪2大会連続金メダリストの羽生結弦さんと、NHK東日本大震災15年震災伝承ソングで人気デュオ・ゆずと音楽家の原摩利彦氏が手がけた『幾重』とのコラボ企画が11、12日にNHK仙台「てれまさ」で放送される。それに先立ち、5月31日には仙台市で羽生さんの取材会が行われた。3・11から15年。震災を経験した羽生さんが『幾重』とコラボレーションしたプログラムに込めた思いを語った。

  ◇  ◇

 -15年の中で、震災への気持ちの変化は。

 「付き合い方がうまくなったとは思う。ちゃんと手を差し伸べられるようになった。過去の自分にはふたをしていた自分があるが、そういったものに対しても『大丈夫だよ』と言ってあげられるようになった」

 -震災を経験していない世代へのメッセージは。

 「つらい思いをそのまま伝えたいとは思っていない。それを無理やり提示することは伝承じゃない。こういうことがあったから、命を守る行動を学んだとということだけは伝えていくべき」

 -この企画を通して自分の思いをどう見せた。

 「(『幾重』は)傷と向き合う力、それとともに生きていくんだっていうメッセージ性がある楽曲。自分はこの楽曲を体で感じ取って視覚的に皆さんに届けることと、ただひたすら皆さんがいろんな傷と向き合いながら、抱えながら、でも未来に進んでいけるようにと祈りを込めた」

 -演技構成は。

 「コラボレーションを考えた時、もっと安全なプログラムにしようと思ったが、“幾重”にも重ねていく力強いもの、ゆずさんの声の穏やかさ、音程の高さも含めて、ジャンプで表現したいと思った」

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