坂本花織 「性格が競技では邪魔。このキャラが真剣に大人っぽいことができない」「一言では表せない、いろんな景色を見てきた」【一問一答】

軽快に檀上から飛び降りる坂本花織(撮影・高部洋祐)
会見中に爆笑する坂本花織
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 フィギュアスケート女子の五輪2大会連続メダリストで、引退を表明していた坂本花織(26)=シスメックス=が13日、神戸市内で記者会見を開いた。最後まで明るく気さくに、報道陣の質問に回答。約21年間の現役生活に別れを告げた。坂本の主な一問一答は以下の通り。

  ◇  ◇

 -引退を決断した理由は。

 「正式に発表したのは今シーズン直前(2025年6月)だった。(2022年の)北京(五輪)が終わって、あと4年。この辺がラストと覚悟を決めていた」

 -現役生活を振り返って。

 「かけがえのない時間だった。中野先生に怒られて、何くそと思ってやれていたのは、その時しかない。それがない今は物足りないかな」

 -今後のビジョンは。

 「将来的にはコーチ業。動けるうちはアイスショーなど、スケートを知ってもらえるきっかけを作りたい」

 -ポジティブを心がける理由は。

 「無理やり作ろうと思っているのではなく、今の状況が楽しくて笑っている。うまくいかなければ泣くし、今季もたくさん泣いた。ただ、その日限りにして『ここから立ち上がったらかっこよくない?』という考えでいる」

 -やり切ったか、またやりたいか。

 「現時点ではやり切った、が一番あったけど、リンクでの選手を見たら競技者って特別。自分にはもうないんだなあ、という寂しさも感じる」

 -(ミラノ・コルティナ五輪のペアで金メダルを獲得した三浦璃来、木原龍一組の)りくりゅうも今季で引退。どう思ったか。

 「割と前から聞いていた。いつニュースになるかは知らなかったけど。『ラスト一緒に頑張ろうね』という話をしていた。(ミラノ・コルティナ五輪の)私の個人のフリーが終わって集まった時も『やっと終わった』って、晴れ晴れした顔で話していましたね」

 -周囲を巻き込んでいく明るさの理由は。

 「自分だけ良くて、ほかの子たちがミスして勝てた大会があって。うれしいけど、おめでとうと言いづらいことが。全員ベストな演技で争いをしたい。戦いには緊張感も必要だけど、会場で勝手に湧いてくるので、なるべくリラックスして、全員がベストの状態で試合に挑んでいきたいという気持ちがあるので、(ほかの選手に)声がけして。緊張していれば一緒にお散歩に行ったりするようになった」

 -気さくな性格が成長につながったことは。

 「性格が競技では邪魔。このキャラが(あることで)真剣に大人っぽいことができない、『引かれる』と思っていた。北京(五輪が)終わって2シーズンくらい、(楽曲の)『フィーリンググッド』のフリーをした時、普段の自分を切り離してプログラムできるようになった。性格は長い間、邪魔されていた」

 -21年間のスケート人生を振り返って。

 「初めはスケートより水泳が週5。それからスケート漬けになって、反抗期もあって。いい方が少ないけど、ここ一番で勝つみたいなことだった。いろんな悔しい、いろんなうれしいを経験してきた。最後の最後もオリンピックではこんな形?というのもあり、世界選手権ではみんな温かくて…。一言では表せない、いろんな景色を見てきた」

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