阿部一二三が尚弥VS中谷から刺激「負けてられない」10月世界選手権王座奪還へ「隙のない阿部一二三を作り上げて」
柔道男子66キロ級で、五輪2連覇王者の阿部一二三(パーク24)が4日、都内で行われた世界選手権(10月、バクー)の日本代表会見に出席し、「五輪3連覇をするには、この世界選手権は取らないといけない。自分の柔道を出して、一番のピーキングを持ってこられるようにしたい」と覚悟をにじませた。
気持ちは昂ぶっている。2日は、井上尚弥と中谷潤人が対戦したボクシング4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチを現地で観戦。2人とも交流があるだけに「無事に終わってよかった」と本音を漏らしつつ、「2人ともボクシング界の頂点。五輪をかけて生きるか死ぬかの戦いをした僕と(丸山)城志郎君のワンマッチのような感じなのかな?と思って見ていた。負けてられないなと思ったし、すごくいい刺激になった」とうなずいた。
競技は違えど、同じ“王者”の立場。井上尚弥の戦い方も参考になった。「隙がなかった。柔道も隙を見せた瞬間にポイントを取られる。研究も、過程も、試合の展開も徹底して勝ちにいくことは大切だなと思った。隙のない阿部一二三を作り上げていきたい」。前回の世界選手権は6年ぶりの黒星を喫して銅メダル。ボクシング界の“世紀の一戦”を学びに、王座奪還を狙う。
3連覇のかかる夢舞台までは2年。6月からは五輪のシード権に関わるポイントレースも始まり、負けられない戦いが続いていく。前回の世界選手権66キロ級を制した武岡毅(パーク24)が代表争いで後ろから追ってきているが、一二三は「そういう存在がいなくなったら刺激もないし、勝ちに貪欲にならないと思う」と歓迎。夢の3連覇へ「野村忠宏さんしか達していない領域。パリ五輪よりもワクワクしている」と胸をおどらせた。
