ノルディック複合 渡部暁斗さん発案イベント 自転車サイクル発電で現役ラストジャンプ「スポーツで気候変動学んで」橋本JOC会長にも参加打診
ノルディック複合男子の五輪6大会連続出場で、今シーズンで引退した渡部暁斗さん(北野建設)が23日、アスリートとしての自身最後のジャンプと、気候変動について考える場を掛け合わせたイベント「WATABE AKITO‘s LAST JUMP powered by you」の開催を発表した。
募集をかけて集まった全国の小中学生150人で自転車をこいでサイクル発電を行い、発生した電力でリフトを起動させて渡部さんがノーマルヒルのジャンプ台に上り、“現役ラストジャンプ”を飛ぶイベント。W杯などで欧州を転戦し、雪不足などの環境問題を肌で感じてきた渡部さんの発案で、日本オリンピック委員会(JOC)と協力して開催する。「気候変動をネガティブに考えるのではなく、少しポジティブに捉えて考えていく小さなアクションから始めることが大事なのかなと思っている。スポーツを通して気候変動を学んでもらえたら」と願った。
この日は都内にあるJOCを訪問し、橋本聖子会長に現役引退を報告。自転車で夏季五輪に3度出場した“五輪の申し子”に同イベントの参加を打診したところ、「可能であれば」と返答があったという。渡部さんは「忙しい方なので」と笑いつつ、「健脚を生かして会長に手伝ってもらえたら。本当に引き受けてくれたらうれしい」と笑顔を見せた。
渡部さんは2月のミラノ・コルティナ五輪と、3月のW杯オスロ大会を持って現役を引退した。例年であればゴールデンウイークまで雪上に残り来季に向けて練習を行っていたが、生活はがらっと変わり靴を履いて日々の仕事をこなしている。「やらなくてもいい解放された感じはあるけど、スキーの目標がない寂しさは少しあったりする」と心境を明かした。
