橋本大輝が6連覇 内村以来史上2人目 岡とのシーソーゲームをラスト鉄棒で大逆転「落ちる感覚がなかった」

全日本選手権の男子個人総合で6連覇を達成し、ポーズを決める橋本大輝
 男子個人総合で史上2人目の6連覇を達成した橋本大輝
 鉄棒の演技をする橋本大輝
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 「体操・全日本選手権」(19日、高崎アリーナ)

 世界選手権(10月・オランダ)の代表選考を兼ねて、個人総合で争う男子決勝が行われ、2021年東京五輪2冠の橋本大輝(24)=日本生命・セントラルスポーツ=が170・114点で、10連覇を達成した内村航平以来、史上2人目の6連覇を果たした。初優勝を狙っていた24年パリ五輪3冠の岡慎之助(22)=徳洲会=が0・216点差で3年連続の2位。予選9位だった川上翔平(徳洲会)が3位に入った。

 最後の鉄棒を着地すると、ぐっと拳を握った。予選首位から入った橋本が、10連覇を果たした内村航平以来、史上2人目の6連覇。「連覇を意識していないと言っていたけど、終わってみれば、負けられないなと。新シーズン1発目で良いスタートが切れた」と喜んだ。

 岡との五輪王者同士の一騎打ちは、抜いては抜かれのひりついた展開となった。最初の床では尻もちをつくなど苦しいスタート。しかし、「後半3種目が持ち味」と、跳馬で14・600のハイスコアを出すなど、首位に立つ岡に一気に詰め寄る。ラストの鉄棒はリューキンなどの大技を決めきった。難易度を示すDスコアの合計点による内規での0・3点が加点され再逆転。「演技前から落ちる感覚がなかった」と胸を張った。

 ミスから立て直し、快挙を達成できたことに「自分の精神面の成長が良かった」と言う。成長のきっかけは個人総合で6位に終わったパリ五輪。「人生のどん底を経験したので、『別に、今日負けても死なないしな』と考えるようになった。報われない時もある」。悔しい経験が窮地で橋本を押し上げた。

 最大のライバルを0・216点差で下したが、今後も負けられない戦いは続く。次戦は世界選手権代表が決まるNHK杯(5月・東京体育館)が舞台。「岡選手の3連覇を阻止して、1番で代表入りをしたい」。体操ニッポンのエースがまたひとつ歴史を刻んだ。

 ◇橋本大輝(はしもと・だいき)2001年8月7日、千葉県成田市出身。世界選手権は市船橋高3年時の19年に初出場

し、順大時代の22年に個人総合を初制覇した。21年東京五輪の個人総合を史上最年少で制し、種目別鉄棒と2冠。パリ五輪は団体総合金メダルに貢献し、個人総合は6位だった。デイリースポーツ制定「2021年度ホワイトベア・スポーツ賞」受賞。167センチ、58キロ。

 ◆世界選手権代表選考 男女ともに5枠で、男子は全日本選手権の得点を持ち点に争うNHK杯で上位3人が決定。1、2位は愛知・名古屋アジア大会代表も兼ねる。団体総合の戦力となる種目特化枠で2人を選ぶ。女子は全日本の得点の半分を持ち点とするNHK杯で上位4人が決定。1~3位はアジア大会代表も兼ねる。残り1人は団体総合のチーム貢献度で選ぶ。

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