渡辺聖子 平成以降最軽量制覇 37キロ差もなんの!3-0圧勝に笑顔「全力で戦った」 夢のロス五輪金へ闘志
「柔道・全日本女子選手権」(19日、横浜武道館)
体重無差別で争われ、普段は63キロ級で闘う初出場の渡辺聖子(26)=警視庁=が、決勝で米川明穂(コマツ)を旗判定3-0の末に下して優勝した。1986年の第1回大会を制した61キロ級(現63キロ級)の八戸かおりに次ぐ軽さで、平成以降では最軽量の制覇となった。
アイドルばりの笑顔がはじけた。渡辺は初出場優勝を果たし「皇后杯の舞台に立てることは誇り。自分の柔道を出し切ろうと思って全力で戦った」と実感を込めた。
準決勝までを順調に勝ち進み、決勝は3階級上の米山と対戦。37キロも重い相手に力負けせず果敢に技をかけ続け、最後は旗判定3-0で文句なしの勝利をつかんだ。
名前は永遠のアイドル・松田聖子が由来ではないものの、あだ名はもちろん「聖子ちゃん」。5人きょうだいの三女で、父の影響により3歳から柔道を始めた。身長168センチ、体重63キロと細身ながらスクワットは165キロを担ぎ、懸垂は25キロのプレートを腰につるして引ける怪力自慢。長い手足を生かして奥襟をつかみ、相手の頭を下げる形を得意とする。
夢は2028年ロサンゼルス五輪での金メダル獲得。63キロ級の選考レースは、25年世界選手権を制した嘉重春樺(ブイ・テクノロジー)が頭一つ抜けている状況だが、過去の対戦成績では3勝1敗と勝ち越しており、逆転での代表切符を見据える。「講道館杯で優勝して、グランドスラム東京では直接対決して勝ちたい」。“力自慢の聖子ちゃん”が虎視たんたんと夢舞台を狙う。
◇渡辺聖子(わたなべ・せいこ)1999年7月29日、福島県出身で神奈川県育ち。経験者の父の影響で3歳から柔道を始めた。浜岳中から横須賀学院高を経て、帝京大に進学した。2025年全日本選抜体重別選手権3位。5人きょうだい(姉2人、兄1人、妹1人)の三女。168センチ、63キロ。
