元若嶋津の日高六男さん死去、弟子の十両島津海が涙「自分の一番の原動力でした」2月は元気だった【大相撲春場所】
「大相撲春場所・9日目」(16日、エディオンアリーナ大阪)
東十両13枚目の島津海(29)=放駒=が錦木(伊勢ノ海)と対戦。寄り切りで敗れ2勝7敗となった。そして15日に69歳で亡くなった先代師匠の元大関若嶋津、日高六男さんへの思いを涙を流して語った。
先代の急死から一夜明け、島津海は「気持ちの整理ができていない。大阪に入る前、2月に会った時は元気だった」と沈痛な面持ちで語った。
8日目の寿之富士戦では、締め込みを黄色から先代の代名詞だった緑色に変え、取り直しの末に敗れた。ただ、訃報を知らされたのは、部屋に戻ってからだったという。
締め込みを緑色に変えた点を「普段は連敗して締め込みを変えようとは思わない。(7日目に)5連敗して黄色の締め込みを緑にすると言いました。最後につながっているというか、縁を感じました」と、先代が死去した日の不思議な巡り合わせを口にした。
先代との思い出を問われ「師匠が定年してからも自分の一番の原動力でした」と話し、涙をこらえきれなくなった島津海。「引いて勝つなら前に出て負けろ、と言われていた。その言葉を胸に頑張りたい」と誓った。
負け越しへ後がなくなった。先代からならどんな声をかけられるだろうか。「温かくて愛のある人でした。どんな時も前向きな言葉をかけてくれた。『大丈夫だから』と声をかけてくれると思う」と前を向いた。先代と同じ鹿児島出身。その思いを胸に土俵に向かう。




