藤ノ川 2日目から5連勝 幕内最年少20歳が快進撃!全身全霊の真っ向勝負に国技館も沸く「このまま頑張る」
「大相撲初場所・6日目」(16日、両国国技館)
人気上昇中の小兵が、真っ向勝負で国技館を沸かせている。西前頭7枚目の藤ノ川が豪ノ山を押し倒し、2日目から5連勝。自己最高位で存在感を示している。横綱、大関陣は安泰。豊昇龍は隆の勝を、大の里は若隆景をともにはたき込んで5勝目。安青錦は関脇高安を寄り切り5勝目、琴桜は大栄翔を突き出し4勝目。勝ちっ放しは平幕の阿炎1人。1敗で欧勝馬ら7人が追う。
全身全霊の真っ向勝負が心を打つ。勝ち名乗りを受けた藤ノ川は、惜しみない拍手を全身に浴びた。表情を変えず、堂々と引き揚げた。「我慢して取れたのが良かった。張り手を食らって、気合が入った」と語った。
自身より約40キロ重い163キロの豪ノ山に立ち合いで顔を張られ、強烈な突き押しで土俵際に押し込まれた。回り込んで体を入れ替えると、最後は土俵下に突き飛ばすように押し倒した。
幕内最年少の20歳。昨年名古屋場所は新入幕で10勝を挙げ、三賞(敢闘賞)を獲得した。小兵ながらきっぷのいい取り口で人気が上昇。土俵入りでも朝乃山、宇良らに迫る声援を集める。
初日黒星後は5連勝。先場所で「私もファンだ」と語っていた八角理事長(元横綱北勝海)は、この日の内容に「動きと勝ち方がマッチしている。気迫がなかったらあんな小さい体でできないでしょう」と称賛した。
埼玉栄高の先輩、湊川親方(元大関貴景勝)も「僕も20歳の時は体が壊れてもいい気持ちで戦っていた。見ていてケガが怖いけれど、人の心を動かす力士を育てたいと思う中で、彼はそれを体現してくれている」と注目している。
新入幕から4場所目。「朝稽古をしすぎないように、やり過ぎると中日で疲れる。毎場所試行錯誤しながら」と調整法が未確立の若武者ながら、幕内で存在感を発揮している。「調子はいい。このまま頑張る」と力強かった。
◇藤ノ川 成剛(ふじのかわ・せいごう)本名・斎藤成剛。2005年2月22日、京都市西京区出身。5歳で相撲を始め、埼玉栄高から父の甲山親方(元幕内大碇)が部屋付き親方を務める伊勢ノ海部屋に入門。23年初場所で初土俵。24年九州場所で新十両。25年名古屋場所で新入幕。敢闘賞1回。3兄弟の長男。次男・忠剛は幕下碇潟。三男・夕剛は埼玉栄高1年で相撲部に在籍。177センチ、122キロ。得意は押し。





