高校ラグビー 関西学院 5年ぶり初戦突破! 主将・CTB西浦「ベスト8以上を成し遂げるために一戦、一戦を戦っていきたい」
「全国高校ラグビー・1回戦、関西学院50-0九州学院」(28日、花園ラグビー場)
1回戦14試合が行われ、関西学院(兵庫)が九州学院(熊本)を50-0で圧倒して前回出場した2020年以来5年ぶりの初戦突破を果たした。創部100年を迎えた秋田工(秋田)は専大松戸(千葉第2)に22-11で勝利。30日の2回戦からは前回王者の桐蔭学園(神奈川第1)などシード8校が登場する。
5年ぶりに戻ってきた花園で関西学院フィフティーンが躍動した。時間が進むにつれて攻撃の勢いが増していく。スタンドの大歓声に包まれて勝利の味をかみしめた。
司令塔が試合を支配した。SO木山仁平(3年)の巧みなボール回しに仲間が呼応。相手に流れを渡さなかった。後半16分には素早いパス回しでボールを受け取ると右サイドに自ら切り込んでトライ。キックで陣地を奪う前チームから一転、ボールを持って運ぶ現チームのスタイルを聖地で体現し「敵陣で多くプレーすることができてよかった」と胸を張った。
強豪・報徳学園に兵庫県予選決勝で勝利して、花園切符をつかんだ。関学大ラグビー部との合同練習をみっちり行い、フィジカル、メンタルを鍛え上げて強さを手に入れた。伝統の堅守も際立って圧巻の完封勝利。主将のCTB西浦章博(3年)は「ひたむきに前に出ることができた」と手応えを口にした。
2回戦では日本航空石川と対戦する。「ベスト8以上を成し遂げるために一戦、一戦を戦っていきたい」と主将。激戦区を勝ち上がった自信を胸に、目標の年越しを果たしてみせる。





