炎鵬 改名せず関取復帰目指す 旧宮城野部屋唯一「鵬」の字残す 「誇り持って大切に」
関取復帰を目指す元幕内の幕下炎鵬(31)=伊勢ケ浜=が27日、都内で取材に応じた。元横綱白鵬の白鵬翔さんが師匠を務めた宮城野部屋出身力士で、唯一しこ名が継続され「このしこ名に恥じないよう、誇りを持って、大切にしていきたい」と語った。
旧宮城野部屋力士では、幕内伯桜鵬が伯乃富士、幕下の聖白鵬が寿乃富士に変わるなど、9人中8人の「鵬」の文字が消え、「富士」がついた。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)は「部屋のカラーがある。皆で一つの目標に向かって頑張る意味もある」と説明していた。
炎鵬には師匠からの打診はなく「それは心遣いだと思う」と推測した。白鵬ゆかりの「鵬」を現役で唯一残す思い入れを問われ「それは胸の中に秘めてやっていきたい」と答えた。
この日は都内の部屋で稽古を行い、幕下上位相手に6勝4敗。首の大ケガから序ノ口まで番付を落としたが、初場所は東幕下11枚目まで戻した。十両復帰なら、年寄名跡襲名の基準となる関取通算30場所に達する。「必ず自分の力でそこをこじ開けたい。つかみ取りたい」と語った。





