小林陵侑が逆転V 通算37勝目 今季全11戦トップ10入り「安定したパフォーマンスはできている」

 「ノルディックスキー・ジャンプ・W杯」(21日、エンゲルベルク)

 小林陵侑(29)=チームROY=が1回目に133メートルで5位につけ、2回目に132メートルを飛んで逆転した。合計310・0点で今季2勝目を挙げた。通算37勝目で、ヤンネ・アホネン(フィンランド)を抜いて歴代単独6位となった。表彰台は今季5度目。

 大荒れの一戦を制したのは小林陵だった。風向きがめまぐるしく変わった2回目に会心の飛躍を見せ、5位から逆転して9戦ぶりに頂点へ。5連勝中だったD・プレブツ(スロベニア)を抑え「まさか(強敵の連勝が)止まると思っていなかった。勝ててうれしい」と笑った。

 2回目はスタート位置で1分ほど待たされた後に仕切り直しとなったが、冷静だった。K点(125メートル)を7メートル越えた。不利な追い風をひときわ強く受けたとして30点以上の加点をもらい、高得点をたたき出した。

 1回目は助走姿勢がわずかに前に流れ、比較的有利な状況で得点を伸ばせなかった。それでも、すぐに修正できるのがエースの強さ。「2本目はすごく内容が良かった」と自画自賛した。

 五輪が控えるシーズンは、ここまで11戦全てでトップ10入りと上々の滑り出しだ。「安定したパフォーマンスはできている。楽しみですよ」。勢いを加速させるべく、年末年始のジャンプ週間へと向かう。

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