安青錦 新大関Vだ 関脇から連続なら双葉山以来89年ぶり 大躍進の一年にも浮かれず「もう一つ上を目指したい」

 安治川親方(左)と番付表を手にする新大関安青錦(右)
 初場所の番付が発表され、ポーズをとる新大関の安青錦
2枚

 日本相撲協会は22日、大相撲初場所(来年1月11日初日、両国国技館)の番付を発表した。九州場所で初優勝を飾り、大関に昇進した安青錦(21)=安治川=は都内で会見。初場所の目標を「先場所に負けないような成績を出すこと」と、2006年夏場所の白鵬以来となる新大関優勝を見据えた。新入幕は朝白龍(高砂)、羽出山(はつやま)=玉ノ井。左膝の大ケガから復活した元大関の朝乃山(高砂)が再入幕を果たした。

 大関になった自身のしこ名を指さし「うれしい気持ちはあるが、もう一つ上を目指したい気持ちが強い」と浮かれた様子はない安青錦。「先場所に負けないような成績を出す」と、初場所の優勝を掲げた。

 新大関場所で賜杯を抱けば、2006年夏場所の白鵬以来。関脇と新大関で2場所連続優勝なら、1909年の優勝制度制定以降では1937年5月場所の双葉山以来89年ぶり2人目、昨年九州場所で大の里が逃した快記録に挑む。

 冬巡業では体作りをテーマに調整。「巡業初日に『新大関』ってアナウンスされた時は、結構うれしかった」と心境を吐露。最初は慣れなかった「大関」の呼び名も「おかげさまで。いいものにはすぐ慣れる」と笑いを誘った。

 初土俵から所要14場所、歴代1位のスピード昇進(年6場所制が定着した1958年以降。幕下付け出しを除く)の新大関には、欧州や米国など海外からも取材が殺到。師匠の安治川親方(元関脇安美錦)は「環境がだいぶ変わった。慣れることが大事」と、自身にも言い聞かせるように語った。

 十両で始まり、大関で締めた今年。安青錦は「何か変える必要はない。今まで通りやっていきたい」と自信を持つ。改めて「自分で『一番上を目指さないと、やっている意味がない』と決めている」と、横綱への決意を口にした。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス