集団転校騒動の鳥取城北は4位 赤池監督「優勝候補に挙がるくらいのチームを毎年つくっていきたい」

 「全国高校駅伝」(21日、たけびしスタジアム京都発着、男子=7区間)

 今春、集団転校で話題となった鳥取城北(鳥取)は、同校の最高順位30位(23年)を大幅に更新する4位でゴールした。

 チームを率いる赤池健監督(53)は優勝5回を誇る強豪・大牟田(福岡)を昨年、ヘッドコーチとして準優勝に導いた。しかし、同校が新監督を迎える方針を示したため、ヘットコーチを辞して今年4月に鳥取城北の監督に就任した。大牟田からは選手18人が赤池監督を追いかけ、集団で転校したことが賛否両論を呼び起こし、大きな話題となった。

 従来の部員と転校組の事実上の2チームが融合し、都大路に臨んだ鳥取城北。全国を目指す意識の差異から部内での衝突もあったという。エースの1区・本田桜二郎(3年)が3位でタスキをつなぐと、一時は5位に順位を落としたが、最終的に4位で入賞した。

 赤池監督は「結果に関しては考えていなかった。ベストの状態でスタートラインにつかせて、彼らの一年間やってきたことがどんな結果になるのかなということを楽しみにやってきました」と語った。そして「56人が欠けることなく迎えられたことが、他の学校にはないすごいこと。チーム一丸となって56人、初めからいっしょだったという感じになり、この大会を迎えました」と部員の結束をたたえた。

 4位入賞で新たな鳥取城北のスタートを切った。指揮官は「これから先、騒がれることはないと思いますので、地に足をつけてのびのびと育成をしたい。来年、20人ぐらい素晴らしい中学生が集まってくるので、うれしい限り。一年一年勝負して優勝候補に挙がるくらいのチームを毎年つくっていきたい」と話した。

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