西山雄介が日本勢最高2位 2年連続に「優勝のみを狙っていたので悔しい」 MGC出場権獲得
「福岡国際マラソン」(7日、平和台陸上競技場発着)
西山雄介(31)=トヨタ自動車=が2時間7分56秒で日本勢最高の2位となった。日本陸連が定める条件を満たし、28年ロサンゼルス五輪の代表選考会「グランドチャンピオンシップ(MGC)」(27年秋)の出場権を獲得した。バイエリン・イエグゾー(エチオピア)が2時間7分51秒で制した。昨年も2位だった31歳の西山は、3人で争った残り3キロほどで仕掛けて一度先頭に立ったが、その後にイエグゾーに逆転されて追い付けなかった。細谷恭平(黒崎播磨)が2時間8分9秒で3位、大石巧(スズキ)が2時間8分51秒で4位に入り、ともにMGCの出場権を得た。
日本勢最高位でMGCの切符をつかんだが、昨年に続く2位の悔しさが勝った。西山は「リベンジとして出場し、優勝のみを狙っていたので悔しい」と表情をゆがめた。パリ五輪代表を逃して引退も考えた。第2子となる長男が生まれ、今年4月に所属企業の選手専用の育児休暇を約1カ月取得。子どもの成長を見守りながら、競技との向き合い方を再考し「陸上を楽しもう」と臨んだ。3年後のロサンゼルス五輪を狙うかは未定。それでも、日本記録更新を目標とする31歳のベテランは「可能性を感じられたレースで、今後につなげたい」と成長を期した。





