池江璃花子「すごく悩んだ1年」も「一生に一回の2025年」 国内主要大会の今季最終レース4位締め

 「競泳・ジャパンオープン」(30日、東京アクアティクスセンター)

 女子100メートルバタフライ決勝が行われ、昨夏のパリ五輪代表の池江璃花子(横浜ゴム)は58秒35で4位だった。「さすがに表彰台には乗りたかった」と悔しさはにじませつつも、泳ぎの内容には充実感。「感覚は悪くない。今回の目標の『泳ぎを崩さない』ことは、クリアして終われたのかな」とうなずいた。

 年内の国内主要大会はこれで終了。池江にとって2025年は、代表活動で主将を務めて奮闘するかたわら、個人の活動ではオーストラリアで指導を受けていたマイケル・ボール氏が突然中国コーチに転身して強化が継続できないなど、激動の1年を過ごした。成績面では世界選手権の50メートル、100メートルバタフライで自身初のメダルを狙ったが準決勝敗退となった。

 「すごく悩んだ1年だった。自分の選択があっていたのかと疑いたくなる瞬間もあった」と総括しつつ、「つらい時の方が多いし、試合でも心が苦しくなるときもいっぱいあるけど、一生に一回の2025年で、来年も一生帰ってこない1年になると思う。水泳人生はあとどれくらいは分からないけど、楽しく泳げたら」。集大成と定める2028年ロサンゼルス五輪まで残り3年。池江は1年1年をかみしめていく。

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