18歳・深田茉莉 2年連続開幕戦V 初五輪へ弾みも飽くなき向上心「次はもっと納得できる滑りで、より喜べる結果を」
「スノーボード・W杯」(29日、張家口)
ビッグエア開幕戦の決勝が行われ、女子は18歳の深田茉莉(ヤマゼン)が156・75点で制し、スロープスタイルも合わせて通算4勝目を挙げた。岩渕麗楽(バートン)が145・75点の2位、鬼塚雅(ISPS)が141・50点の3位で表彰台を独占。海外の有力選手不在の中、ミラノ・コルティナ五輪シーズン初戦で日本勢が好発進した。男子は3月の世界選手権王者の木俣椋真(ヤマゼン)が158・50点で3位になった。
初出場を目指す五輪イヤーの初戦。深田は昨季に続く開幕戦の優勝に「五輪に出られる切符に近づけたんじゃないか」と息をつく。ただ、2回目に失敗するなど反省点を強調し「自分のベストのランではなかった。うれしい気持ちもあるが、悔しさも大きい」と満足した様子はなかった。
1回目に逆スタンスでの難度の高い横3回転技に成功。追い込まれた3回目は、正スタンスで横3回転しながら板のつかむ場所を途中で変える高難度なトリックを決め逆転した。五輪2連覇のガサー(オーストリア)らは不在だったが、フルメンバーの日本勢の争いを制す大きな1勝だった。
練習では全4方向の横4回転技を決め、女子では世界初として注目されるなど、五輪のメダル候補にも挙がる18歳のホープ。「次はもっと納得できる滑りで、より喜べる結果を」と飽くなき向上心を示した。





