夏の五輪競技 冬季移行を本格検討へ コスト削減で柔道、ボクシング、バスケ、バレーも候補

 国際オリンピック委員会(IOC)が、夏季五輪の一部競技の冬季大会への移行について、本格的な検討に入ることが12日、複数の関係者への取材で分かった。肥大化する夏季大会のコスト削減が狙い。ただ、競技団体の反発も予想され、実現には課題が多いとみられる。

 2028年ロサンゼルス夏季大会では野球・ソフトボールなど追加5競技を含めた史上最多の36競技が実施される。関係者によると、次の32年ブリスベン大会は財政不安から実施競技が大幅に絞り込まれる見通しとなっており、一部競技の冬季大会移行案が浮上している。

 IOC関係者は、柔道やボクシングなどの格闘技のほか、バスケットボールやバレーボールなどの屋内団体球技も候補になるとの見方を示した。IOCのコベントリー新会長は9月に共同通信のインタビューで、夏から冬への競技の「移行可能性」を新設の作業部会で検証する考えを示していた。

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