アイスダンス紀平梨花・西山真瑚ペア 公式練習で「もののけ姫」披露
「フィギュアスケート・西日本選手権」(2日、木下カンセーアイスアリーナ)
12月の全日本選手権の予選会として行われ、9月にアイスダンスのペア結成を発表した紀平梨花(23)=トヨタ自動車、西山真瑚(23)=オリエンタルバイオ=組がフリーダンス(FD)の公式練習に参加した。
「もののけ姫」の曲をイメージした透明感のある水色の衣装の紀平に、西山はベストスタイル。息の合ったダンスに、紀平が西山の膝に乗って流れるように滑るリフトなどで優雅なスケーティングをみせた。
1日に行われたリズムダンス(RD)は59・61点で2位となり、紀平にとって初のアイスダンス挑戦は上々の滑り出し。試合後は「アイスダンスをして光明が見えてきた。出られたことが奇跡で、ここからがスタート」と話していた。ペア結成から1カ月あまりと短期間だが、充実した演技を披露した。この日のFDは首位の櫛田育良(18)=木下アカデミー、島田高志郎(24)=木下グループ=組に7・58点差で臨む。
今大会に出場すれば全日本選手権への出場資格が得られ、同大会で上位になれば来年2月に行われるミラノ・コルティナ五輪の団体戦出場への可能性が開ける。
紀平は2021年に右足首を負傷。22年北京五輪を断念し、直近の2シーズンも試合出場を見送った。今季も中部選手権を欠場。同大会はミラノ・コルティナ五輪の最終選考会となる全日本選手権の予選にもなっており、シングルでの五輪出場の可能性は消滅していた。
◆アイスダンス五輪への道 日本は単独種目での出場枠は確保できなかった。団体戦出場枠は、12月4日開幕のグランプリファイナル終了後に国際スケート連盟から発表される。団体戦の出場が決まれば、アイスダンスは12月18日開幕の全日本選手権の1、2位と、全日本終了時の世界ランキング、シーズン最高得点の最上位から総合的な判断で出場ペアを選出する。





