千葉百音が首位 演技に隙なしも「ほぼフリー勝負」気を抜かずにGP初優勝へ突き進む

 「フィギュアスケート・スケートカナダ」(10月31日、サスカトゥーン)

 女子ショートプログラム(SP)は昨季世界選手権3位で今シーズンGP初戦の千葉百音(20)=木下グループ=が72・29点で首位に立った。17歳の中井亜美(TOKIOインカラミ)はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒して66・55点で4位発進。青木祐奈(MFアカデミー)は64・58点で6位。第1戦でGP初出場優勝を果たした中井は3位以内でミラノ・コルティナ冬季五輪の代表選考に関わるGPファイナル(12月・名古屋)進出が決まる。

 「ティーンの若々しさ」から「がらっと大人っぽく」。千葉はピンク色だった衣装を鮮やかな紫色に一新し、20歳になって初めてのGPに臨んだ。昨季に続いて、ディスコの女王と呼ばれた米女性歌手、故ドナ・サマーさんのヒット曲「ラストダンス」で滑るSP。円熟味さえ感じさせる、安定の滑りだった。

 第1戦で中井ら日本勢が女子の表彰台を独占し、激化する五輪代表争いに「焦りを感じた」こともあった。それでも、練習の虫は崩れない。フリップ-トーループの2連続3回転など三つのジャンプを全て決め、ステップと三つのスピンはいずれも最高難度のレベル4。隙がなかった。

 アップテンポな曲に乗せた踊りは、周囲から「楽しそうに滑っていた」とほめられるほど躍動感にあふれた。「自分の演技でリンクを劇場に」と演目の世界観、空気感を洗練。「努力の方向性が正しいことを確認できた」と胸を張った。

 2位レビトと0・49点の小差で、4位につけた中井は大技のトリプルアクセルを持つ。「ほぼフリー勝負」。気を抜かず、GP初優勝へ突き進む。

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