53歳・葛西紀明 9度目五輪へ「絶対に成績を」 正念場もニヤリ「まだまだ本気出していない」

 ノルディックスキー・ジャンプの全日本選手権は、2日に札幌市大倉山ジャンプ競技場(ヒルサイズ=HS137メートル)で開幕する。31日は試合会場で公式練習が行われ、五輪8大会出場の葛西紀明(53)=土屋ホーム=は127メートルのジャンプを飛んで調整した。

 今大会は2026年ミラノ・コルティナ五輪の派遣選考基準に関わる重要な一戦で、上位2人がW杯下部のコンチネンタル杯に派遣される。3位以下なら五輪出場に黄信号がともる正念場。2大会ぶり9度目の出場を目指すレジェンドは「絶対に成績を出さなきゃ、コンチネンタル杯、W杯、五輪とつながっていかない。気合を入れすぎず狙っていきたい」と覚悟をにじませつつ「まだまだ本気を出していない。自分が絶好調になった時にどういう戦いができるのか期待感がある」とにやりと笑った。

 五輪連覇を目指す小林陵侑(チームROY)は、全体トップの135・5メートルを飛んで貫禄を見せた。海外転戦前最後の国内戦へ「良いステップにしたい。さっさと冬にいきたいっすね」と胸を躍らせた。

 ◆ノルディックスキー・ジャンプのミラノ・コルティナ五輪への道 男女それぞれ4枠ずつ。24~25年と25~26年シーズンの国際スキー・スノーボード連盟(FIS)W杯、サマーグランプリ、世界選手権において①~③に該当する成績を収めた選手が対象となる。①8位以内の成績を1回以上②10位以内の成績を2回以上③15位以内の成績を3回以上。①~③を満たした選手の中から、基準日(26年1月19日)時点の25~26年シーズンのW杯ランキング上位者より選出する。団体種目は個人種目で基準を満たした選手の中から選ぶ。

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