高木美帆 1500メートルで勝つ!世界記録保持も2大会連続銀メダル「オリンピックは集大成」
2026年2月6日のミラノ・コルティナ冬季五輪の開幕まで、29日で100日。22年北京五輪スノーボード女子アルペン代表で、25年世界選手権パラレル回転優勝、パラレル大回転準優勝の三木つばき(22)=浜松いわた信用金庫=が27日までにデイリースポーツのインタビューに応じ、2度目の夢舞台に臨む心境と意気込みを語った。スピードスケート女子では、五輪2大会連続金メダリストの高木美帆(31)=TOKIOインカラミ=が、2大会連続銀メダルの1500メートルで悲願の頂点を目指す。雪と氷の金メダル候補が、イタリアに歴史を刻む。
五輪の舞台で無双する。2018年平昌、22年北京五輪で金メダルを獲得した高木は「オリンピックは集大成。4年間やってきたことを出し切る場所。あそこで何ができるか、何をしたいかということにフォーカスを置いている」と決意を込めた。
五輪3大会に出場し、7個のメダルを手にしてきた。金は1000メートルと団体追い抜きの2個。圧巻の結果を残してきたが、喉から手が出るほど欲しいものがあと一つある。
「1500メートルで勝ちたい」
世界記録を保持する種目。ただ、平昌と北京では銀メダルにとどまった。それだけに「1500メートルの結果というのは、自分の中で何かを決める時の基準となっている。自分に足りなくなっているものが何かを考える時、1500メートルの結果は一番に出てくる」。五輪での1500メートルへの思い入れは人一倍強い。
「あの氷の舞台でどう滑りたいか、このイメージで合っているのか疑心暗鬼はある」
4度目の五輪へ向かう旅路の途中。大舞台で滑る想像をする中で、今までにはなかった試行錯誤の時間があるともいう。それでも「打破したい気持ちが一番強い。そこを超えない限りは自分の目標にも到達できないと思っている」と鋭い視線で語った。
今季を迎えるにあたっては「コーナーの改善に対しては強く気持ちを持っている」と、コーチとの会話やエクササイズに時間を割いた。今も課題が完全に解消したわけではない。それでも「少しずつ形が崩れているところから組み直しつつある」と完成形には徐々に近づいてきている。
2023年5月。佐藤綾乃(ANA)や堀川桃香(富士急行)らとともに、頂点を目指すべく『チーム・ゴールド』を発足させた。「このチームを作った動機もオリンピックでメダルを取りたいから。チームのために何かすることが私のためにもなる」。ただ一つのゴールへ。至高の滑りでたどり着いてみせる。
◇高木美帆(たかぎ・みほ)1994年5月22日、北海道幕別町出身。北海道・札内中3年の時に10年バンクーバー五輪に出場。帯広南商から日体大へ進んだ。五輪は平昌大会で姉菜那さんとともに団体追い抜きで金メダルを獲得した。1500メートルは銀、1000メートルは銅。22年北京大会は1000メートルで金、500メートル、1500メートル、団体追い抜きは銀。1500メートルの世界記録保持者。164センチ。



