女の子と稽古も、伊勢ケ浜部屋が新たな試み 元横綱照ノ富士「相撲と触れあう機会をつくりたい」
大相撲の伊勢ケ浜部屋が25日、横浜市港北区の新横浜公園相撲場で出張稽古を行った。伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)は「相撲をやってない子が相撲と触れあう機会をつくりたかった」と語った。
部屋からは伯桜鵬、熱海富士、尊富士の関取衆、九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)で前相撲を取るバトツェツェゲ・オチルサイハンらが参加。力士同士の稽古、ちびっことの稽古、初っ切り、相撲甚句、弓取り式など、巡業のようなメニューが展開された。
経験不問の募集に応じた小中学生の男女50人、同土俵で活動する伊勢ケ浜部屋横浜相撲クラブの10人が関取衆、オチルサイハンを相手に稽古を行った。女の子との稽古も行われた。土俵は日産スタジアムの傍で、この日のJリーグを観戦に訪れたサポーターなど、約300人が視線を向けた。
初めての催しを終えた伊勢ケ浜親方は「たくさんの子どもたちが集まってくれた。相撲をやってない子が相撲と触れあう機会をつくりたかった。女の子たちも相撲をやる機会になって、良いことだと思う」と語った。初っ切り、弓取り式については「身近で子どもたちが楽しんでもらって、さらに相撲を好きになってもらえれば」と話した。
今年2月に完成した土俵がさらに充実する催し。同様の試みは大阪、名古屋、神戸、浜松でも行われる方向で検討が進んでいるという。伊勢ケ浜親方は「まずは、相撲をやったことのない子が触れあう場面をつくれたら」と意欲的だった。





