国学院大が出雲駅伝を連覇 4区で区間新の辻原輝は「4区を“辻原輝パビリオン”に」
「出雲全日本大学選抜駅伝」(13日、出雲大社~出雲ドーム前=6区間45・1キロ)
大学3大駅伝の開幕戦が行われ、国学院大が連覇。4区を走った辻原輝(3年)は、19年大会で神林勇太(青学大)がマークした17分24秒の区間記録を塗り替え「全日本でまたもう一段階強くなって、箱根駅伝でもっとバコーンとおっきい記録を出せたら」と笑った。
1区、2区は5位でキープ。ここから3区・野中恒亨(3年)が渾身(こんしん)の走りで2位まで追い上げた。タスキを受けた辻原も区間新記録の走りで首位まで押し上げると、5区・高山豪起(4年)、アンカーの6区・上原琉翔(4年)も勢いを止めず、1位でゴールテープに飛び込んだ。
この日は、大阪・関西万博の最終日だった。辻原は「今日は万博の最終日。4区を“辻原輝パビリオン”にしようと思っていた」と天真らんまんに辻原節をさく裂。「レース前、いつも昼寝してるんですけど、ぼーっと考えてて。今日は万博最終日でこれはちょっと使えるなと」と笑い、「陸上界が明るいようになっていったらうれしいなと思っているので、ユーモアのある僕の性格で場を盛り上げていけたら。タイミングもバッチリだった」と、狙い通りに4区を独壇場と化した。
区間新記録には「神林さんが区間新記録を出した時をテレビで見ていた。中学の時から神奈川でトップオブトップだった。青山学院に進んですごい選手だなとファン目線で見ていたけど、まさか超えることができるとは思っていなかった」と歓喜。ただ成長するにつれて憧れは目標に変わったといい「目標をしっかり達成するのが競技の醍醐味(だいごみ)。僕らしくだんだん強くなることができた。誰もが知っているような選手になりたい」と力を込めた。





