新体操 鈴木歩佳主将が引退 騒動乗り越え8月世界選手権で初の団体金メダルの快挙をけん引「私にとってかけがえのない財産」稲木李菜子も代表引退

 日本体操協会は3日、8月の世界選手権団体総合で金メダルを獲得した新体操日本代表の鈴木歩佳主将(26)=ミキハウス=、稲木李菜子(22)=みどりク=が今季限りで代表を引退すると発表した。

 同代表は今季、村田由香里強化本部長の威圧的指導、男性トレーナーのセクハラ問題で選手が離脱する事態もあったが、鈴木主将のもとで改めて一丸となり、世界選手権では団体総合で初の金メダル、種目別リボンで銀メダルを獲得した。

 鈴木主将は協会を通じてコメントを発表。競技引退を表明した。全文は次の通り。「日本代表としての11年間、特にキャプテンを務めさせていただいた最後の4年間は、私を選手として、そして人として大きく成長させてくれました。東京オリンピックに出場できたことは、選手として大きな誇りであり、夢を叶えられた瞬間でした。一方で、キャプテンとして臨んだパリオリンピックで出場を逃した悔しさは、今も胸に残っています。それでも『目標を達成するために』『仲間と共に夢を実現するために』、厳しい状況にあっても自分を奮い立たせ、常に前を向き、チームを引っ張ることを自分の使命としてきました。その先に、世界一という最高の景色がありました。前のチームで掴んだ種目別での世界一、そしてキャプテンとして仲間と共に成し遂げた団体総合での世界一。それぞれに違った意味と重みがあり、どちらも私にとってかけがえのない財産です。年齢や環境の異なる仲間をまとめることは決して容易ではありませんでしたが、互いを信じ合い、支え合ったからこそ、最高のチームをつくり上げることができました。世界一を2度経験できたことは、一生の誇りであり、この競技を続けてきて本当によかったと心から思える瞬間でした。ここまで歩んでこられたのは、数えきれないほどのご指導を賜った指導者の皆さま、苦楽を共にしたチームメイト、そして所属先であるミキハウスをはじめ、どんな時も私を信じ応援してくださった皆さまのおかげです。この場をお借りして、心より御礼申し上げます。今後は、今年中に予定されている演技会やエキシビションには、ガーラ作品にて出演させていただく予定です。新たな道を歩んでまいりますが、これまで培った経験を胸に、挑戦を続けてまいります。引き続きご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます」

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