宝富士が引退会見「引退するまで休まないと決めていた」マツコ・デラックスにも感謝
元関脇宝富士の桐山親方が2日、都内の両国国技館内で引退会見を行った。
師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)とともに出席。「やり切ったので悔いはない。できる限るやりたかったが、体の限界が来た」と、涙はなく、晴れやかな笑顔を見せた。
初土俵から無休で16年半。桐山親方は「毎日同じ事をコツコツやってきた。引退するまで休まない、と決めていた」と胸を張った。思い出の一番は同級生で大関時代の稀勢の里(現二所ノ関親方)に左四つから寄り切った、2014年秋場所を挙げた。
タレントのマツコ・デラックス似で“角界のマツコ”と親しまれたことには「注目してもらいありがたかった。共演もできましたし」と感謝した。断髪式には「来てほしいですけれど」とラブコールを送っていた。
桐山親方は近大から2009年初場所で初土俵を踏んだ。左四つを武器に長く活躍し、15年名古屋場所で新小結、16年秋場所で新関脇。幕内在位78場所で、初土俵から無休で1398回連続出場は歴代6位の記録。タレントのマツコ・デラックス似と話題になり“角界のマツコ”と親しまれた。稀勢の里、豪栄道、栃煌山、妙義龍らと同じ昭和61年度生まれの「花のロクイチ組」から関取が不在となった。
1日に日本相撲協会から現役引退と年寄「桐山」襲名が発表。今後は伊勢ケ浜部屋付き親方として後進を指導する。




